CAR
週末早朝の東名高速はまだ渋滞していなかった。大井松田IC周辺の高速ワインディング区間。きれいなコーナリングラインを描きながら一台のクルマが先行して駆け抜けている。車高の高いモデルだが姿勢は安定しており、車体が大きく傾くことはない。その美しい…
ジャガーが2015年に自社初のSUVとなる「F-ペイス」を発表した時に、ライバルたちとどのように差別化を図るのかという点に興味を持った。すでにプレミアムSUVは世の中にあふれており、少なくともSUV市場への参入という意味では、ジャガーは後発といって間違い…
2021年にデビューしたBMW「アルピナ D3 S リムジン アルラット」は“D”というアルファベットが示す通りディーゼルエンジンを搭載する。EV化の波が押し寄せつつある昨今、最新のディーゼルとアルピナの融合はどのような世界観を見せてくれるのか? 上質なラヴ…
アウディ「RS Q3」は、ある意味で実にアウディらしいモデルだ。どの要素に“らしさ”を感じるのか、試乗した印象をもとに紹介したい。 まず、アウディのラインアップにおけるこのモデルの立ち位置を説明すると、ベースとなるのはCセグメント(全長4500~4600mm…
市街地走行からグランドツーリングまで、何でもこなすという条件でクルマを選ぶとしたら、フォルクスワーゲン「パサート オールトラック」が最有力候補かもしれない。今回は、2021年にマイナーチェンジをした新型モデルに試乗し、その万能性を紹介する。 ま…
2021年4月13日、マクラーレンの新型ハイブリッド車「アルトゥーラ(Artura)」が日本で初公開された。税込価格は2695万円。今回は試乗に先駆けて、マクラーレンがただのハイブリッド車ではなく「ハイパフォーマンス ハイブリッド スーパーカー」と呼ぶその実…
2020年にデザインを含めた大がかりな変更をしたジャガー「F-タイプ」が、予想をはるかに上回る進化を見せていた。人とは違うスポーツカーに乗ってみたいという方に、自信を持ってお勧めできるその魅力を紹介する。 F-タイプを推す理由のひとつが、クーペとコ…
昨今はセダンやSUVといったボディ形式やサイズのみならず、パワートレーンもガソリンやディーゼル、ハイブリッドなどを当たり前のように選ぶ時代。けれども、自分にとっての必要な条件をひとつずつ検証していくと、選択が唯一無二の一台に限られることだって…
現在のジープブランドのエントリーモデルであり、タフで頼りになるキャラクターを備えたジープ「レネゲード」に、プラグインハイブリッド(PHEV)仕様が加わった。今回はレネゲード 4xe(フォー・バイ・イー)に試乗し、ジープブランド初となるPHEV車の仕上…
フォルクスワーゲン「ゴルフ」がフルモデルチェンジ、8世代目へと移行する。ゴルフは1974年に初代が登場して以来、40年近く経った現在においてもFF(前輪駆動)の実用車の基準であり続けているだけに、クルマ好きのみならず、世界中の自動車業界関係者が動向…
世界的に人気を集めるコンパクトSUV市場に、キャデラックがいよいよ参入する。今回は、ブランド初のコンパクトSUVとして2021年1月に登場したキャデラック「XT4」。ライバルたちとは一線を画すと感じた、その全貌を紹介する。XT4は全長4605mmで、Cセグメント…
ミドルサイズのSUVとして人気を集めるアウディ「Q5」がマイナーチェンジをした。試乗の前に、今回は新型が遂げたアップデートのポイントを紹介する。 最大の注目箇所は、どのパワーユニットにもベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と12Vリチウムイ…
2020年11月、レクサス「IS」がマイナーチェンジした。13年にデビューした初代から数えて3世代目。間もなく“8歳”となるわけで、通常ならフルモデルチェンジを受けてもまったくおかしくないタイミングなのに、なぜISはマイナーチェンジを選んだのか。最新モデ…
ポルシェのEV「タイカン」の加速はいままでに経験のしたことのないものだった。アクセルペダルを踏み込むと、前方のブラックホールにすーっと吸い込まれるのと同時に、後方から大巨人にグイと押し出される--そんな感覚。シートに身体が押し付けられ、脈が…
2016年にデビューしたプジョー「3008」は、高いユーティリティとファントゥドライブが両立したSUVとして好評を博し、全世界で80万台以上が販売されるヒット作となった。加えて個性的なデザインも評価され、2017年にはヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受…
「バッテリーとモーターで走るEV(電気自動車)の時代になったら、どんなクルマも同じようになる」。これからEVが実用化されるとアナウンスされた時期から、このような見解が飛び交うようになった。果たして、各メーカーがEVを本格的に手掛け始めたいま、街…
ヨーロッパの自動車市場で一番の激戦区とされるのが、Bセグメントと呼ばれるコンパクトカー(フォルクスワーゲン ポロやトヨタ ヤリスが該当)のカテゴリーだ。国によっては販売台数の3〜4割を占める大きな市場となっている。今回紹介するルノー「キャプチャ…
ゴルフ場までの往復も楽しむ、贅沢な時間を過ごしませんか?ジャガー初のEVであるI-PACEと、いま話題のプラグインハイブリッドを採用したレンジローバースポーツ PHEVやレンジローバーPHEVは、どちらもゴルファー注目のモデル。今回はドライブとラウンドを組…
今年でプロデビューから10年目を迎える斉藤愛璃プロ。デビュー翌年には初優勝を飾るという衝撃的なシンデレラストーリーと可憐なルックスで注目を集めてきた。そんな斉藤プロがレヴォーグを見た第一印象は、「かっこいい!」だった。スポーティな流線形のス…
2021年1月28日、メルセデス・ベンツの新型Sクラスが日本でお披露目された。メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルであるSクラスは、いつの時代も最先端のテクノロジーを満載して登場してきた。今回も同様。新しいSクラスを見れば、これからのクルマがど…
2021年のニューモデルで最も楽しみなのが、5月から納車が始まるシボレー コルベットだ。1953年のデビュー以来、頑なに守り続けてきたFR(フロントエンジン・リアドライブ)という駆動方式を、8代目となる新型でミッドシップに変更。これまでの歴史をひっくり…
道路幅は変わらないのに年々大きくなっているクルマのボディサイズ。小型車でも衝突安全性を向上させるためのクラッシャブルゾーンは欲しいし、売れ筋のモデルチェンジでは燃費を向上させる空力デザインや、より広い快適な室内空間を理由に大型化していきや…
2020年秋にマイナーチェンジを受けたメルセデス・ベンツの新型Eクラス。外観などが大幅に刷新されたが、実際に試乗すると、さらに大きな進歩を感じた。 わかりやすい変更点は、特にフロントマスクだろう。フロントグリルは、メルセデス・ベンツがダイヤモン…
スーパースポーツと呼ばれるモデルは多いけれど、今回試乗するランボルギーニ ウラカンEVOの特徴は、大きく次の3つだろう。 まず、鋭く刃の先端の様なデザインだ。同社のチーフデザイナーを務めるミティア・ポルケルト氏によれば、ランボルギーニの各モデル…
世界的なトレンドで登場が相次いでいるプレミアムSUVクーペは、どれくらいキャディバッグを積載できるのか?11月にインプレッションを掲載したポルシェ カイエン ターボ クーペ、BMW X6、アウディ Q8の3モデルを検証した。使用するキャディバッグは、アメリ…
人生をゴルフに捧げるプロゴルファーが選ぶクルマには、何が映るのだろうか。 プライベートでも親交のある矢野東プロと額賀辰徳プロがBMW 7シリーズとM8を試乗。成田ゴルフ倶楽部を舞台に、BMWの魅力とゴルフ哲学を語った。 ともにクルマ好きとして知られ、…
某自動車メーカーのグローバルの統計によれば、10万ドル(1ドル=103円換算で1030万円)以上の高級車市場は、売上の6割以上をSUVが占めているという。それだけポピュラーになったSUVにおける新たなトレンドが、SUVクーペだ。タフなSUVと、ラグジュアリーでス…
今回試乗するアウディ Q8は、ひとことで説明すればQ7のクーペ版、つまりいま流行りのSUVクーペだ。オーセンティックなSUVであるQ7と比べると、背が30mm低くて全長が75mm短く、幅が25mm広い。全長が短くなったのは、ほとんどがリアのオーバーハング(タイヤの…
現在のBMWのラインアップをファッションにたとえて説明すれば、奇数モデルがトラディショナル系で、偶数モデルが流行りのモード系になる。つまり、慣れ親しんだ1、3、5、7の各シリーズに対し、2、4、6、8の各シリーズは“ええかっこしぃ”のスタイリッシュなモ…
ポルシェのラインアップにカイエン クーペが加わったと聞いた時に、ちょっと遅れをとったなと感じた。BMW X6、アウディQ8、メルセデス・ベンツGLEクーペなどなど、ドイツのプレミアムブランドがクーペライクなSUVを発表してきたなかで、ポルシェがようやくト…
10月にインプレッションを紹介した各モデルは、どれくらいキャディバッグを積載できるのか? BMW 118d、メルセデス・ベンツ EQC、キャデラック エスカレード、メルセデス・ベンツ Aクラスを検証した。使用するキャディバッグは、米国オレゴン州ポートランド…
「クルマは大きいほうが偉い」というのが、これまでの常識だった。けれども、使い勝手のよいサイズのプレミアムカーがほしいというニーズも増えている。そんなクルマを探していた夫妻がようやく出会った、納得できるモデルとは──。 妻の厳しいオーディション…
日本市場において、キャデラック エスカレードは宣伝が不要なのだという。なぜなら、アメリカのヒッポホップ・アーティストのMV(ミュージックビデオ)にばんばん登場するから。この手のクルマに興味がある層はヒップホップを好む傾向にあるらしく、MVを通し…
_ 「メルセデス ミー 東京 (六本木)」は、メルセデス・ベンツのブランド発信施設であると同時に、最先端のライフスタイル発信基地でもある。ここを起点にすれば食事やショッピング、ゴルフなど、充実した週末を過ごすことができる。 世界チャンピオンのコ…
_ BMW 1シリーズは、2019年のフルモデルチェンジによって、それまでこだわってきたFR(後輪駆動)からFF(前輪駆動)へと、駆動方式を変えた。1シリーズといえばVWゴルフやトヨタ カローラと同じ、激戦区のCセグメントに属するモデル。BMW 1シリーズはCセ…
_ これは日本における万能車ではないか──。アウディの新型Q3の試乗を終えて、思わずそうつぶやいた。このクルマが1台あれば、納得のクルマ生活を送ることができる。そう感じた理由を記す前に、2020年7月に導入された新型Q3の日本におけるラインアップを整…
_ 1948年のデビュー以来、基本的な構造を変えないまま2016年まで販売された長寿モデル、ランドローバー ディフェンダーがついにモデルチェンジをした。世界的な人気で品薄状態が続き、いまオーダーしても納車まで1年近くかかる見込みという新型ディフェン…
本キャンペーンは終了いたしました。ご応募ありがとうございました。ゴルフ場までの往復も楽しむ、贅沢な一日を過ごしませんか?ジャガー初のEVであるI-PACEと、ラグジュアリーな乗り味が上質さを増したレンジローバー PHEVは、どちらもゴルファー注目のクル…
_ アルピーヌはルノーのモータースポーツ活動を担うとともに、そこで得たノウハウをもとにスポーティモデルを開発する組織だ。メルセデス・ベンツにおけるAMGやBMWにおけるM社のような立ち位置。ルノーF1チームは2021年よりアルピーヌF1チームに名称を変更…
自動車の黎明期から高性能GTや高級スポーツカーで名を馳せた名門マセラティがはじめて手掛けたSUVがレヴァンテ。このクルマは官能性でドライバーの心を魅了する。 強さと美しさを兼ね備えたデザイン マセラティのショールームを訪ねてみようと思ったのは、ゴ…
_ メルセデス・ベンツ GLE Coupe。この車名からモデルの立ち位置を説明すると、「GL」はメルセデス・ベンツのSUVであることを示し、それに続く「E」はEクラス相当であることを表す。最後の「Coupe(クーペ)」は、オーセンティックなSUVであるGLEに対して…
_ アメリカで生まれたSUVはドイツメーカーが火付け役となって世界的な流行を生み、英国のベントレーがさらに上を行くウルトララグジュアリーSUVのパイオニアとなりました。2015年11月に、注目の中でワールドプレミアされたベンテイガ。翌年夏に導入された…
_ BMWの特徴が、切れ味の鋭いスポーティな走行性能にあることはみなさんご存知だろう。なかでも、“M”の肩書が与えられたモデルは特別だ。今回はBMW M340i xDriveを題材に、“M”の世界を取り上げたい。 BMW M社はモータースポーツ活動を行いながら、極限のバ…
_ アバルトのステアリングを握る--その機会は自動車ジャーナリストであっても決して多くありません。大衆車メーカーとは異なり、新型車を発表するのは年に1回あるかないか。今回アバルト 595 ピスタを走らせたことはとても貴重な体験でした。しかも天気…
_ プジョー 208が、ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー2020という勲章とともに日本に導入された。全長4m前後のこのクラスはヨーロッパではBセグメントと呼ばれるカテゴリーで、最も販売台数が多くなることから自動車メーカー各社が気合を入れて開発するモ…
_ パンデミックによる影響を避けられない今年はともかくとして、日本国内の輸入車販売台数はここ数年好調です。どこもSUVラインアップが充実し、多くの人のショッピングリストに入るようになりました。その中でも顕著なのが今回ご紹介するジープブランド。…
_ スーパーカーでゴルフ。たしかに、東京クラシッククラブをはじめいくつかのゴルフ場でイタリアの跳ね馬を見かけたことはありますが、あまり現実的でない、と思います。キャディバッグや着替えを積むことを考えれば不便だし、それに早朝から住宅地で爆音…
人や荷物を、快適かつ安全に遠くまで運ぶというのがクルマに求められる本来的な役割だ。大人4人と4つのキャディバッグを楽々と積載するメルセデス・ベンツ新型Vクラスは、そんなクルマの本質に向き合い、最新の技術で形にしたモデルだ。 上質で広々とした室…
_ 自動車業界にはまだまだ魅力的なブランドが眠っているんだな。そんなことをつくづく感じました。いや、多くを知った気になってはいけませんね。日々勉強です。そう思ったのはダラーラ ストラダーレのステアリングを握ったから。袖ケ浦フォレストレースウ…
2019年以降の新型車すべてに電動モーターを搭載する―とボルボが発表したのは2017年6月のことだった。内容としては、全モデルにEV、プラグインハイブリッド車、またはマイルドハイブリッド車をラインアップするというもの。3年の月日を経た今年4月からは、今…