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毎日乗れるスーパースポーツ ランボルギーニ ウラカンEVOの味わい方

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スーパースポーツと呼ばれるモデルは多いけれど、今回試乗するランボルギーニ ウラカンEVOの特徴は、大きく次の3つだろう。

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まず、鋭く刃の先端の様なデザインだ。同社のチーフデザイナーを務めるミティア・ポルケルト氏によれば、ランボルギーニの各モデルは1971年にデビューしたカウンタックのDNAを継承しているのだという。

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天才デザイナー、マルチェロ・ガンディーニが描いたウェッジシェイプ(くさび型のフォルム)は“ガンディーニ・ライン”と呼ばれているそうで、ウラカンEVOがひと目でランボルギーニの一員だとわかるのも、このラインのおかげだ。

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2つめが、排気量5.2リッターのV型10気筒NA(自然吸気エンジン)だ。スーパースポーツにおいてもターボエンジンが主流となりつつあるいま、大排気量NAエンジンの鋭い吹け上がりと、甲高いエグゾーストノートは実に貴重だ。エンジン回転数が4000rpmを超えたあたりから高まる快音と盛り上がるパワーによるドラマは、ウラカンEVOというモデルの大きな魅力となる。

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3つめが、先進的な足まわりのシステムがもたらす洗練されたハンドリングだ。足まわりをはじめとした電子制御システムすべてを統括するLDVI(ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ)が、走行安定性とエキサイティングな操縦性を両立させている。

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現在のウラカンEVOのラインアップは、クーペとスパイダーというふたつのボディ形状があり、それぞれに、AWD(四輪駆動)とRWD(後輪駆動)が設定される。つまりクーペのAWDとRWD、スパイダーのAWDとRWDと、4種類の組み合わせがある。では、それぞれどのような特徴があって、どのような使い方がふさわしいのかを考えるのが今回の趣旨だ。

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ランボルギーニ ウラカンEVO AWD クーペ

オールマイティに使えるのが、今回の試乗車であるクーペのAWDだろう。「ストラーダ」「スポーツ」「コルサ」の3つのモードがあり、標準仕様にあたる「ストラーダ」にセットすれば、パワートレーンは滑らかでマナーがよく、乗り心地も快適。車幅の広さと車高の低さにさえ気をつければ、市街地では高級クーペとして使える。

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一方、ワインディングロードやサーキットに持ち込めばスーパースポーツに変身する。しかもAWDだから悪天候下でもグランドツアラーとして活躍する。ウラカンEVOのコンセプトのひとつに、「毎日乗れるスーパースポーツ」というものがあるけれど、この仕様がまさに普段使いできるスーパーカーだ。

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ランボルギーニ ウラカンEVO RWD クーペ

クーペのRWDは、カミソリのように鋭い操縦性が魅力の仕様だ。640psのパワーを四輪に振り分けるAWDは、クルマの動きを安定方向に導くこともできる。一方、後輪の2本のタイヤで640psを受け止めるRWDは、ドライバーの操作がよりダイレクトにクルマの動きに反映されるのだ。 安全を確保したクローズドコースだったら、“ドリフトマシーン”として遊ぶのもいい。クルマと1対1の勝負を挑みたい人、ヒリヒリするような運転感覚を求める人には、ウラカンEVO RWD クーペが向いている。

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ランボルギーニ ウラカンEVO AWD スパイダー

屋根の開くスパイダーボディとAWDの組み合わせは、ウラカンEVOの万能性に非日常が加わる。ソフトトップを降ろせば陽光を浴びたり、風を感じたりといった普段のドライブとは異なる体験ができる。加えて、ドライバーの背後に置かれるV10エンジンの咆哮を遮るものがないから、その快音がダイレクトに鼓膜を震わせる。 オープンの状態だとインテリアのデザインや、ドライバーの装いが周囲の人の視線にさらされることにもなる。ウラカンEVO スパイダーは、ファッショナブルな人に向いているという言い方もできるだろう。

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ランボルギーニ ウラカンEVO RWD スパイダー

屋根の開くRWDは、技術点よりも芸術点を狙った仕様だ。直接耳に入ってくるV10エンジンの美爆音、そしてドライバーの操作がビビッドに反映される後輪駆動ならではの操縦性は、最も刺激の強いウラカンEVOだと言っていい。 普通のドライバーが運転した場合、サーキットでのラップタイムが一番速いのはウラカンEVO AWDだろう。一方で、タイムではなく音や感触といった官能性を味わえるのがウラカンEVO RWD スパイダーなのだ。

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いずれにせよ、この4つの組み合わせの中からひとつを選ぶのは実に悩ましい。もちろん、贅沢な悩みであることは間違いない。

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Lamborghini HURACANEVO
車両本体価格:32,827,601円(税込)

  • ※表示価格にはオプションは含まれておりません。
  • ※価格には保険料、税金(消費税除く)、自動車リサイクル料金、その他登録等に伴う費用等は含まれておりません。
  • ボディサイズ | 全長 4520 X 全幅 1933 X 全高 1165 mm
  • ホイールベース | 2620 mm
  • 車両重量 | 1422 Kg
  • エンジン | V型8気筒DOHC
  • エンジン排気量 | 5204 cc
  • 最高出力 | 640 ps(470 kW)/ 8000 rpm
  • 最大トルク | 600 N・m / 6500 rpm

 

  • Text : Takeshi Sato
  • Photographer : Koichi Shinohara

お問い合わせ先

  • ランボルギーニカスタマーサービスセンター TEL.0120-988-889

    www.lamborghini.com
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