10月にインプレッションを紹介した各モデルは、どれくらいキャディバッグを積載できるのか? BMW 118d、メルセデス・ベンツ EQC、キャデラック エスカレード、メルセデス・ベンツ Aクラスを検証した。使用するキャディバッグは、米国オレゴン州ポートランドのブランドで、タイガー・ウッズが使用していたことで知られるジョーンズ(JONES)社製。少し細身のタイプを、各車のラゲッジスペースに積んでみた。
※表記ラゲッジ容量はすべてVDA方式による。
BMW 1シリーズ
ラゲッジ容量380リットル。後席の背もたれを倒せば最大で1200リットルまで拡大可能。2019年のフルモデルチェンジで、駆動方式がそれまでの後輪駆動から前輪駆動に変更された結果、後席居住空間とラゲッジスペースが従来型よりも拡大した。エンジンのラインアップはガソリン、1.5リッター直列3気筒と2.0リッター直列4気筒。ディーゼル2.0リッター直列4気筒の計3種類となる。
キャディバッグ最大積載量3個
ハッチバックのスタイルなのでテールゲートの開口部が広く、荷物の出し入れはしやすい。荷室内部はスクエアで、使い勝手もいい。ただし後席背もたれを通常の位置(5名乗車)にセットすると、キャディバッグを横に置くことはできず、斜めにしても入らなかった。「4:2:4」で3分割可倒できる後席シートの「2:4」の部分を倒せば、最大で3個まで積載できるため、3名でゴルフに行くことは問題ない。テスト車にはオプションの電動テールゲートが備わっていた。
メルセデス・ベンツ EQC 4MATIC
ラゲッジ容量500リットル。後席の背もたれを倒せば最大で1460リットルまで拡大可能。EQCは、メルセデス・ベンツが初めて量産したEV(電気自動車)。「EQ」とはメルセデス・ベンツの電動化モデルに与えられるサブブランドで、「C」はCクラス相当であることを意味する。つまり、車格的には同社のGLCと同じという位置づけになる。前後に搭載する2つのモーターで4輪を駆動するAWDで、現状では1グレードのみの設定となっている。
キャディバッグ最大積載量3個
車高の高いSUVスタイルなので、地面から荷室フロアまでは少し距離がある。ただし開口部は広く、フロアがフラットなので荷物の積み降ろしはしやすい。荷室の左右にくぼみがあるので、キャディバッグ1個なら横に置くことができる。くぼみをうまく使えば、2個までなら後席シートを倒さず斜めに入れることができる。4:2:4に3分割する後席シートのうち、「2:4」の部分を倒せば最大3個まで積むことが可能だ。
キャデラック エスカレード
通常時のラゲッジ容量433リットル。パワーホールディング機能を使えば、2列目、3列目シートは瞬時に折り畳める。3列目シートを折り畳めば1460リットル、2列目シートまで折り畳めば2666リットルにまで拡大する。エスカレードは、キャデラックの旗艦SUV。排気量6.2リッターV型8気筒エンジンがフルサイズのボディをゆったり、優雅に引っ張る。内装のしつらえもエレガントで、アメリカン・ラグジュアリーを体現している。
キャディバッグ最大積載量4個
3列目シートを倒した状態でテスト。さすがに大柄なボディだけあって、キャディバッグを真横にして1個置くことができる。ラゲッジスペースがスクエアな形状であることから、余裕を持ってキャディバッグを積むことができ、フロアに3個並べたその上に1個載せることができる。上に載せた1個はあえて荷室の奥が見えるように斜めにしているが、真横に積むことも可能。ゆとりを持って4人でゴルフに出かけることができる。
メルセデス・ベンツ Aクラス セダン
ラゲッジ容量420リットル。後席の背もたれは4:2:4の分割可倒式で、荷物の量に応じて容積拡大をアレンジできる。2019年にメルセデス・ベンツAクラスのラインアップに加わったセダン。端正なスタイリングでハッチバックモデルと一線を画す。エンジンのラインアップは、ガソリン1.3リッター直列4気筒、ディーゼル2.0リッター直列4気筒、ガソリン2.0リッター直列4気筒がチューン違いで2種類。計4種類となる。
キャディバッグ最大積載量3個
セダンというスタイルの利点のひとつは、ラゲッジスペースとキャビンが完全に分離されていることで、Aクラス セダンも例外ではない。荷室の左右にくぼみがあるため、キャディバッグを真横にして1個積むことが可能。くぼみの使い方を工夫すれば、後席シートを倒さずに2個積載できる。「4:2:4」で3分割可倒できる後席シートの「2:4」の部分を倒せば、3個積むことができるから、3名でのゴルフ&ドライブは問題ない。
JONES RIDER 価格:74,000円(税込)
ジョーンズ社のツアーバッグ、ライダー。シンプルでクラシックなバッグは少し細身で、メインの素材がナイロンなので見た目以上に軽量で使いやすい。 ポケットの数は少ないが、背中部分のポケットは容量があり多くの荷物を収納できる。