TakuMiyamoto
ゴルフ場の植栽は四季の移ろいを感じさせる重要な役割を担っている。梅に始まり桜が咲き色とりどりのツツジが春を告げる。花が少ない夏にはサルスベリが美しい。「百日紅」の別名どおり、開花期が長期間なのも良い。 秋になれば白銀から徐々に黄金色になるス…
青木功さんがこのたび、政府から文化功労者に選ばれた。僕がゴルフ界に入ったのは、1983年のハワイアンオープンで青木さんが優勝するのをテレビで観て、すごいなぁと思ったことがきっかけだ。 それからゴルフカメラマンとして歩み始め、海外のメジャートーナ…
太平洋クラブ御殿場コースで行われた第15回アジアパシフィックアマチュア選手権。行ってみて驚いたのは、想像を遥かに上回る規模と内容の濃さだった。アジア、中東、オセアニアから集まった選手たち、中にはゴルフ後進国もありレベルの差は相当あった。年齢…
47歳の社会人選手に「アジアパシフィックアマチュア選手権」への招待状が届いた。太平洋クラブ御殿場で開催の2024年大会、日本代表10人目として選ばれたのだ。「まさか自分に!」信じられず、英語の文面を何度も何度も読み返した。 中央学院時代は全くの無名…
男子ツアーを応援しようと、日本のナショナルカンパニー3社が2008年に大会を始めた。その中のトヨタとキヤノンは現在、スポンサーを離れたがパナソニックだけは一時中止したものの2016年から大会を復活させた。会場は主に関西を転々とするスタイルで、毎年…
地球温暖化で海水温が上がり、今回の台風10号の進路は迷走を続けた。被害は甚大で交通網にも大きな影響が出た。 ゴルフトーナメントも然り、3日間連続で競技順延となり36ホールを辛うじて消化し競技が成立した。あれだけの雨量だとコースコンディションを維…
今年は全米女子オープンで笹生が勝ち、アムンディエビアン選手権で古江が勝って、海外女子メジャー優勝者の数が5人となった。今季最後のメジャー、全英女子オープンは2013年以来となるセントアンドリュースで行われる。 全英女子オープンが1984年に初めてUSL…
連日盛り上がりを見せるパリオリンピック。ゴルフにも多くのギャラリーが集まり予想以上の数にプレーヤーたちも驚いていた。ゴルフ人口が少ないフランスだが、ルーツを探ると意外にも関わりは深い。 確かな証拠がなく神話的な部分もあるけれど、ゴルフの起源…
オリンピックが始まると必ず思い出すことがある。ゴルフフォトグラファーになってからアメリカで撮影活動を始めてちょっとした壁を感じていた頃のことだ。 写真家の巨匠・立木義浩さんとアメリカで一緒になったことがあった。私はもともと先生のゴルフ写真を…
リンクスを味わったゴルファーと味わったことがないゴルファーとの間には言葉では表せない隔たりが在る。 全英オープンもしかり。テレビで観るのとは違い実際の現場で風と気温を肌で感じなければ真の難しさは理解しがたい。 1989年、そんな思いを抱えて僕は…
この度ゴルフダイジェスト社の雑誌「チョイス」の休刊が発表になった。僕も永らく表紙を担当し、この雑誌に関われたことが大きな経験となったのは間違いない。 1997年、タイガーのマスターズ初優勝を記念して、チョイスが特別号を出した。タイトルは三田村昌…
約125年前、世界的に有名なパインハースト・リゾートがなぜこの地に誕生したのか。際立って景色が良いわけではなく、大都市圏に隣接しているわけでもなく、一般的には面白みのない、人里離れた土地といえるだろう。 この辺一帯はサンド・ヒルと呼ばれる砂地…
1996年、USGAで初めて女性の会長となったのがジュディ・ベルだ。彼女の功績を讃え、長年ホームコースとしていたパイン・ニードルでその年初めて全米女子オープンが開催された。優勝したのはアニカ・ソレンスタムだった。 それ以来、パイン・ニードルは女子大…
ミレニアムイヤーで大騒ぎとなった2000年、ゴルフ界も賑やかな一年だった。帝王ジャック・ニクラスはペブルビーチで行われた全米オープンに続き、自身が設計したバルハラでの全米プロを引退の舞台に選んだ。 その相手を務めたのはタイガー・ウッズだ。ゴルフ…
ジャズやレゲエは文化がぶつかって発生したといわれている。ワインも「オーパスワン」のようなブレンドされたものが人気だ。 先週、太平洋クラブ御殿場コースで欧州ツアーと国内男子ツアーの共同開催「ISPS HANDA Championship Japan」が行われた。毎年この…
マスターズの入場者数は公表されないが、毎年来ている人たちから、「間違いなく今年は過去一番多かったよね」という声をよく聞く。大会前週の女子アマチュア、日曜日のジュニアの大会も含め連日、今までにない人の数だった。 当然お土産売り場の混雑も半端じ…
1934年に始まったマスターズ、当初、歴代チャンピオンにはアメリカ人が続いた。外国人が初めて風穴を開けたのは1961年、南アフリカ出身のゲーリー・プレーヤーだ。そしてスペインのセベ・バレステロスが続いた。 イギリス人ではスコットランド出身のサンディ…
太平洋クラブ御殿場コースをリニューアルするにあたり、社長の韓さんには一つの想いがあった。「5番ティの後ろにシンボリックな桜の木を一本植えたい」そして訪れたのが桜の大家として有名な京都の第十六代・佐野藤右衛門さんのご自宅。是非とも庭にあるしだ…
1987年、ニュージーランドのクィーンズタウンのゴルフ場とホテルに投資しないかという話が舞い込んだ。時代はバブルの真っ盛り。その話を聞いた男は迷った。帰国して、学生時代の同級生に相談するとゴルフ好きな仲間は「やってみろ!」と背中を押してくれた…
勝利を重ねていくと美酒の味わいが違うことに気がつく。PGAツアーは勝ちたいと思って勝てるほど簡単なものではない。 今年、松山がジェネシス招待で優勝し真っ先に報告に向かったのは丸山茂樹だった。 同期のK.J.チョイがアジア人最高のツアー8勝という金字…
タイガー・ウッズがプロ転向から続けていたナイキ社とのウェア契約が終わる。96年に「全米アマ」3連覇を果たしプロ転向。翌週に開催された「ミルウォーキー・オープン」の記者会見場に現れたタイガーはそれまでのスタンフォード大学のユニフォームからナイキ…
PGAツアーは今年から年をまたいだ日程ではなく、従来の年初始まりのスケジュールに戻った。さらに“シグネチャー大会”と呼ばれるトーナメントが設けられ、「AT&Tペブルビーチプロアマ」も加わった。 この大会には色々な思い出がある。PGAツアーの撮影を始めた…
テレビで放送される日本のお天気ニュースは今やすっかりショー化され本当に的中するのか不安になる。 子どもが作ったような模型があったり、その日来ていく服を勧められたり、ストレッチ体操までやらされる。アメリカにいた時はどこに行ってもWeather Channe…
昨年、マスターズ関係者と食事をした時、「タクは松山の次にマスターズ勝つのは、タクミとケイタ、どっちだと思う?」と聞かれ、思わず考え込んでしまった。 今年の男子ツアーの展開は今考えれば、まさしく彼の想像どおり、金谷拓実と中島啓太、二人の熱い闘…
伊集院静さんとのゴルフの旅はアメリカ西海岸から始まり、中部、東海岸、メキシコ、ハワイへと進み、いよいよスコットランドへと向かった。 意外にも伊集院さんはスコットランドを訪れるのは初めてで、いつもとは違う旅になりそうな予感がした。最初に訪れた…
「2023-24世界ベスト100コースランキング」が先日発表された。これは現在いくつかあるランキングの中でも世界で最も権威のある「アメリカゴルフマガジン」のものだ。 その中で注目されたのが廣野ゴルフ倶楽部の大躍進だ。前年37位から31位に上昇。「アレ、そ…
ジャンボ尾崎がいちばん強い時代、当時、僕は彼のプライベートカレンダーの撮影を担当していた。中でもいちばんの想い出はダンロップフェニックストーナメントでの3連覇だ。 94年、最終日の17番パー3でティショットをダフりボールが池で一度跳ねた後、噴水の…
松山がマスターズで初優勝した時、表彰式に見慣れぬトロフィがひとつ置かれていた。オーガスタナショナルGCのチェアマン、フレッド・リドリーのほかなぜか前チェアマンのビリー・ペインも出席していた。マスターズの表彰式を長年見てきたものにとってはこの…
今からちょうど50年前の1973年、茨木カンツリー倶楽部西コースで日本オープンが行われた。当時としては初めて7000ydを超える距離のあるコースでの戦いとなった。 最終日はフィリピンのベン・アルダと青木功が首位で並び18番を迎えた。青木は右のラフから6番…
ちょうど100年前、大阪にもゴルフコースを造りたいと二人の青年実業家、広岡久右衛門と加賀正太郎が立ち上がった。その時代、あえて理念に掲げたのが、「国際競技を行えるチャンピオンコース」という一見無謀とも思える高い理想だった。 そして1926年、茨木C…
1927年に始まったライダーカップ。当初はアメリカ対イギリスの戦いだった。しかしアメリカの圧倒的強さが続き、1973年にウォーカーカップ同様、アイルランドとの共同チームとなったが屈辱の3連敗を喫した。 その頃、欧州ツアーに一人のスターが誕生した。ス…
昔、外国のゴルフ雑誌を眺めながらこんな綺麗なコースがあるんだと驚き、いつか行ってみたいと夢を膨らませていた。 写真から発するオーラ。読者の心を動かし、旅へと誘う。 いつか自分もそういう人の心をザワザワさせるような写真を撮りたいと思ってここま…
C.H.アリソンが日本のゴルフ界に遺したものは計り知れない。それなのに彼に関する足跡や資料があまりにも少ない。 なかでも不思議なのは日本滞在期間だ。2カ月だったり3カ月だったり。来日は1930年12月説が有力だったが、最近になって、実際は1930年11月25日…
籠型のピンで有名なのはアメリカのメリオンGCだが最近、全英オープンが初めて開催されたプレストウィックでも復活した。通常のフラッグではなく柳の枝で編んだ籠がピンの先についている。実は日本でも川奈ホテルGCの大島コースで採用されていたようだ。 19世…
ゴルフ場になくてはならないものがクラブハウスだ。場内に佇むクラブハウスにはゴルフファーが長年にわたって集ってきた独特の空気感が宿っている。世界中のゴルフ場を旅しながらクラブハウスに魅了された想い出も多い。 今年の全英オープン会場であるロイヤ…
リッキー・ファウラーが4年半ぶりにPGAツアーで優勝した。今年の全米オープンでも優勝争いに加わり近いうちに復活するだろうと思ってはいたが、こんなに早く勝つとは。世界ランキングでは一時185位まで落ち、メジャー出場も叶わぬほどだった。 初めて撮影し…
ロサンゼルスCCで初開催された全米オープンが終わり、USGAは2031年の会場にリビエラCCを選んだと発表した。 リビエラでの全米オープンといえば1948年のベン・ホーガンの初優勝以来のこと。全米オープンは永らく東海岸中心のコース選びが多かったが、ここに来…
今からちょうど120年前の1903年5月24日、六甲山に日本で初めてのゴルフ場神戸ゴルフ倶楽部がアーサー・グルームの発案により開場した。 始球式は兵庫県の服部一三県知事が務めた。ところが服部知事はその日初めてゴルフクラブを握ったばかり。当然ボールは3…
海に囲まれた日本の地形でも意外と少ないのがシーサイドコースだ。川奈、大洗、大阪、古賀などが有名だが長年あまり知られてこなかったのが福井の芦原ゴルフクラブだ。 今年の日本女子オープンがここで開催される。石川県との県境、温泉地が点在する場所で越…
日本のミッドアアマを目下4回制覇している豊島豊が世界のトップミッドアマが集まる「コールマン招待」に3度目の出場を果たした。もちろん日本からはただ一人の出場で、会場は超名門のセミノールGCだ。 一緒にプレーしたのが2度の全米ミッドアマチャンピオン…
長年、女子の最初の世界メジャーとして親しまれてきた「ナビスコ・ダイナショア」はミッションヒルズで行われてきた。(「ANAインスピレーション」、昨年から「シェブロン選手権」に大会名を変更している)今年からはテキサス・ウッドランドに場所を移して始…
オーガスタ・ナショナルGCのコース改造はコースの歴史と言われるほど幾度となく行なわれてきた。その中でもいちばんと言われているのが1934年のマスターズ翌年にアウトコースとインコースを入れ替えたことだ。 現在の12番ホールの前を流れるレイズ・クリーク…
今年もマスターズの季節がやってきた。世界的にコロナが一段落して迎える最初の年。 日本からだけではなく、世界中からチケットの問い合わせが殺到している。残念ながら一般販売は、開催年の前年6月の抽選のみという「プラチナチケット」は今も健在のようだ…
コロナ禍で見直されたゴルフは、アパレル業界にもゴルフコースにも大きな変化があった。 既存の大手メーカーではない小さなブランドがゴルフファッションを変え、バブル時代に多く現れた接待するためのコースではなく、テレワークの合間に、スループレーや手…
ゴルフ場に行って幸せを感じる瞬間。それは自然の景色はもちろん都会では普段味わえない空気感と自然が作り出す音かもしれない。今週のPGAツアーの開催場所は南カリフォルニアのトーレーパイン。海岸沿いにはトーレーパインのコースが広がる。波の音が聞こえ…
ゴルフ場に行って幸せを感じる瞬間。それは自然の景色はもちろん都会では普段味わえない空気感と自然が作り出す音かもしれない。今週のPGAツアーの開催場所は南カリフォルニアのトーレーパイン。海岸沿いにはトーレーパインのコースが広がる。波の音が聞こえ…
ゴルフ場に行って幸せを感じる瞬間。それは自然の景色はもちろん都会では普段味わえない空気感と自然が作り出す音かもしれない。今週のPGAツアーの開催場所は南カリフォルニアのトーレーパイン。海岸沿いにはトーレーパインのコースが広がる。波の音が聞こえ…
ゴルフ場に行って幸せを感じる瞬間。それは自然の景色はもちろん都会では普段味わえない空気感と自然が作り出す音かもしれない。今週のPGAツアーの開催場所は南カリフォルニアのトーレーパイン。海岸沿いにはトーレーパインのコースが広がる。波の音が聞こえ…
ゴルフ場に行って幸せを感じる瞬間。それは自然の景色はもちろん都会では普段味わえない空気感と自然が作り出す音かもしれない。今週のPGAツアーの開催場所は南カリフォルニアのトーレーパイン。海岸沿いにはトーレーパインのコースが広がる。波の音が聞こえ…
ゴルフ場に行って幸せを感じる瞬間。それは自然の景色はもちろん都会では普段味わえない空気感と自然が作り出す音かもしれない。今週のPGAツアーの開催場所は南カリフォルニアのトーレーパイン。海岸沿いにはトーレーパインのコースが広がる。波の音が聞こえ…