「何の試合に勝ったかではなく、
どのコースで勝ったかが重要だ」
今年のザ・ジェネシス招待を制したジョン・ラームが
試合後しみじみと語った。
舞台となったのはリビエラCC。
「Hogan’s Alley（ベン・ホーガンの小径）」といわれ、
プロたちからは難コースとして一目置かれている。
ラームは今季7戦すべてでトップ10に入り
そのうち３勝を挙げている。
ワールドランキングもトップに返り咲き、
賞金ランキングでもトップに立った。
アリゾナ州立大時代、
カレッジゴルフ界最高の栄誉である
『ベン・ホーガン賞』を唯一２度受賞している。
難コースに強かったホーガンは
のちに鉄人と呼ばれ、レジェンドとなった。
今回のラームの戦いぶりは、
そんな鉄人を彷彿させる強さがあった。
宮本 卓Taku Miyamoto
1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Clubほか、国内数々のオフィシャルフォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ（小学館文庫）などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。
