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旅する写心~THÉ UN APRÈS-MIDI À PARIS

連日盛り上がりを見せるパリオリンピック。
ゴルフにも多くのギャラリーが集まり
予想以上の数にプレーヤーたちも驚いていた。
ゴルフ人口が少ないフランスだが、
ルーツを探ると意外にも関わりは深い。

確かな証拠がなく神話的な部分もあるけれど、
ゴルフの起源とされるゲームは
クラブとボール(らしきもの)を
使ったとされ、
フランスでは18世紀頃に
最少ストロークを競う
「ジュード・マーユ」と呼ばれる
競技が存在した。
ゴルフと基本的な概念は同じだが、
どのゲームにもなかったのが“ホール”だった。

20世紀には、フランスにゴルフ場が作られたが
プレーする人は富裕層に限られたため、
国民的スポーツとはならなかった。

私も以前、全英オープンの後
フランスのコースの撮影に出かけた。
だが、コースは閑散としていたのを覚えている。
聞くとメンバーは長いバカンスに出かけ、
コースに戻ってくるのは秋だという。
パリ郊外のシャンテリィGCでは
のんびりとした時間が流れていた。

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Clubほか、国内数々のオフィシャルフォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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