旅する写心~Chain Reaction

1934年に始まったマスターズ、
当初、歴代チャンピオンにはアメリカ人が続いた。
外国人が初めて風穴を開けたのは1961年、
南アフリカ出身のゲーリー・プレーヤーだ。
そしてスペインのセベ・バレステロスが続いた。

イギリス人ではスコットランド出身の
サンディ・ライルが1988年に初めて勝った。
スペインからはその後も
ホセ・マリア・オラサバル、
セルヒオ・ガルシア、
昨年はジョン・ラームと続いた。

自国からマスターズチャンピオンが
生まれる喜び。
個人競技とはいえ
そこには特別な想いがあるようだ。
日本人では2021年に松山英樹が勝ち、
それに続く選手が出てくることが期待される。

ここのところ、欧州ツアーでは
久常涼、星野陸也、中島啓太が勝ち
ニュージーランドでは幡地隆寛が勝った。
着実に松山に続こうとする選手が
育っていることは間違いないだろう。
さあ、つなげていこう。

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Clubほか、国内数々のオフィシャルフォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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