旅する写心~All You Need Is Love


全米女子オープンはこれまで
男子の会場として使われるコースは使用されてこなかった。
しかし今年の開催地であるペブルビーチGLを皮切りに
リビエラCC(2026)
オークモントCC(2028)
ロサンゼルスCC(2032)
メリオンGC(2034)と
錚々たる名門コースで開催される。
なかでも選手がとても楽しみにしているのがペブルビーチGLだ。
ゴルファー誰もが憧れるコースでの開催は
女子ゴルフの新たな1ページとなりそうだ。

昨年、服部道子以来37年ぶりに全米女子アマを制した馬場咲希も
ペブルビーチGLが開催場所に決まった瞬間から
出場を一つの目標に置いてきた。
開催コースへの憧れをモチベーションとして
一年を戦っていく。

それは自分の中のプラスアルファ部分を
引き出すには重要なこと。
数年前にアマチュア女子に門戸を開放した
オーガスタナショナルも大きな一歩だった。

海外メジャーの開催コースを数年先まで発表することが、
ゴルフ人生の目標になることまで考えていたとしたら
なんて素晴らしい発想なんだろう!と思ってしまう。
ペブルビーチGLでの全米女子オープン開催は
2023、2035、2040、2048年が決まっている。
なんだか自分にも目標が見えてきた。

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、ほか国内数々のオフィシャルフォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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