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旅する写心~Shooting Star

オリンピックが始まると
必ず思い出すことがある。
ゴルフフォトグラファーになってから
アメリカで撮影活動を始めて
ちょっとした壁を感じていた頃のことだ。

写真家の巨匠・立木義浩さんと
アメリカで一緒になったことがあった。
私はもともと先生のゴルフ写真を好きになって
ゴルフフォトグラファーとしてスタートした。

先生は弟子でもない私に
親切にいくつかのアドバイスをくれた。
その中のひとつに
「ゴルフを専門にしてもイイが、
他のスポーツも、仕事でなくとも
撮り続けなさい」

当時はどういう意味かも分からぬまま
その言葉を信じ、暇を見つけては
スーパーボウルやメジャーリーグを
撮りに出かけた。
1996年のアトランタオリンピックは、
知人宅に泊まりながら2週間
いろいろな競技を撮影した。

他の競技を撮っていると、
シャッターを切る前の、
イマジネーションの大切さが分かってきた。
プレスセンターでは毎日、
競技予定が記されたパンフレットが配られた。
表紙は毎日変わり
「手」や「足」、「目」
などにフォーカスした
写真で各競技が表現されていた。

それ以来、
自分の中でストンと落ちるものがあった。
スポーツ写真の魅力は
オリンピックで教えられた。

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Clubほか、国内数々のオフィシャルフォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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