旅する写心~If You Really Love Me

「2023-24世界ベスト100コースランキング」が
先日発表された。
これは現在いくつかあるランキングの中でも
世界で最も権威のある
「アメリカゴルフマガジン」のものだ。

その中で注目されたのが
廣野ゴルフ倶楽部の大躍進だ。
前年37位から31位に上昇。
「アレ、そんなものですか?」と
感じる人もいるだろう。

世界の名だたるコースが名前を連ねる中、
大きく変動することのない
上位ランキングにおいて
このランクアップは
ゴルフ関係者には大きなニュースとなった。

いままで世界的にベールに包まれていた
廣野ゴルフ倶楽部が
ホームページや写真集を作ったことで
世界のゴルフ関係者に改めて凄さが伝わった。

師匠のハリー・コルトの影に隠れがちだった
C.H.アリソンの評価が世界中で再認識されたのだ。
樹木に隠れていたランドスケープも
マーティン・イーバートの改造で
開場当時の姿に近づいた。
これを機に、日本のコースの素晴らしさが
少しずつ世界に伝わっていくような
そんな気がしている。

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Clubほか、国内数々のオフィシャルフォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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