ロサンゼルスCCで初開催された全米オープンが終わり、
USGAは2031年の会場にリビエラCCを選んだと発表した。
リビエラでの全米オープンといえば
1948年のベン・ホーガンの初優勝以来のこと。
全米オープンは永らく東海岸中心のコース選びが多かったが、
ここに来て西海岸のクラシックコースにスポットライトを当て始めた。
地上波中心の放映では
時差を考慮しなければならなかったが
放送の方法が大きく変わり
インターネットや携帯電話での視聴が可能になり、
時差の壁を打ち破った。
リビエラは100周年を迎える2026年に
全米女子オープンを開催し、
2028年にロサンゼルスオリンピックの
ゴルフ開催コースになるなど
ビッグイベントが続く。
ロサンゼルスCCとリビエラCCはいずれも
ジョージ・トーマスの設計だ。
「戦略こそがゲームの魂である」とは
彼が残した有名な言葉。
今回の発表には、
トーマスの設計が今の時代に語りかける何かがある。
宮本 卓Taku Miyamoto
1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Clubほか、国内数々のオフィシャルフォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。