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旅する写心

旅する写心 〜I Got Rhythm

今年の全英女子オープンはスウェーデンのアンナ・ノルドクビストが優勝でメジャー3勝目を飾った。スウェーデン出身の女子プロといえばリサロッテ・ノイマンとアニカ・ソレンスタム。 ノイマンは1988年にルーキーながら全米女子オープンで優勝。僕にとって2…

旅する写心 〜NO GOLF, NO LIFE

オリンピックが終了し、僕には多様性という言葉が心に残った。“ゴルフの多様性”とはなんだろう。ゴルフにはルールとともにマナーの存在がある。それはゴルフというそのものの大事なエッセンスになっている。 そのエッセンスを壊してしまうとゴルフという土台…

旅する写心 〜Aim for the top

オリンピックが始まった。少し霞ヶ関CCの歴史を遡ってみよう。1929年、米国でゴルフを学び帰国した藤田欽哉がこの土地に惚れ込みまず18ホールのルートプランを考えた。そして赤星四郎、井上信、清水揚之助、石井光次郎の四人それぞれが数ホールの設計を担当…

旅する写心 〜The House of The Rising Sun

昨年中止となった全英オープンが今週Royal St.George’sで開催される。全英オープンといえばスコットランドの激しい天候をイメージするだろうがこのイングランドを代表するセントジョージズも、ひとたび風が吹くと手がつけられないほど厄介なコースだ。 この…

旅する写心 〜「コース巡礼」43.パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ

最近よく夢を見る。それは旅をする夢だ。ボクだけなのかな…我慢というものには期限があってそこまでは頑張ろうとなるのだが。 海に囲まれたゴルフ場パサージュ琴海。大村湾に浮かぶあの絶景が頭にこびりついて離れない。夢にはしっかりと船の曳き波まで映し…

旅する写心 〜My Fathers Eyes

2008年「全米オープン」最終日トップのロッコ・メディエイトは1打差ですでにホールアウトしていた。タイガー・ウッズはこの最終ホール少なくともバーディか3日目のようにイーグルを決めなければいけなかった。 タイガーはカリフォルニアで育ちジュニアの頃…

旅する写心 〜Dream a Little Dream of Me

これまで男子メジャーは随分行ったが女子メジャーにもよく行った。中でも全米女子オープンは24回。最初に行った1987年大会で岡本綾子が2位だったこともありぜひ優勝の瞬間を見たい思いからその後も小林浩美、福嶋晃子、宮里藍、宮里美香を追いかけた。 いろ…

旅する写心 〜「コース巡礼」42.キアワアイランド オーシャンコース 18番ホール

40年近くの取材歴の中で一番興奮した大会を聞かれると決まって答えるのが1991年のライダーカップ。それはマスターズでもなく全米でも全英でもない、日本人が誰も出場していない大会。その舞台となったキアワで今年のメジャー2戦目全米プロが開催される。 PGA…

旅する写心 〜I’ll Remember April

コースを語る上で設計者が誰とかホールレイアウトがどうとかよく話し合われるが、意外と少ないのが18ホールのルーティングプランだ。記憶に残るコースはこれが大きな要素を占めている。 コースを造る上で与えられた土地にどのように18ホールのルートを描くか…

旅する写心 〜You’d Be So Nice To Come Home To

最初の一歩を踏み出すには・・・僕にとってのマスターズへの最初の一歩はギャラリーとして入った1987年だった。 翌88年にPGAツアーの取材を1年通して経験。89年から正式にPRESSとして許可が下りそれ以来マスターズの取材を欠かすことなく続けてきた。 日本人…

旅する写心 〜Wonderful World

桜が咲いたコース撮影のため東へ西へと飛び回る。僕にとってはマスターズ期間と重なり開花時期で撮れたり撮れなかったり。最近では地球温暖化の影響なのかマスターズ前に撮れることが多くなってきた。 日の出前にコースに到着するため午前3時に起きて天気を…

旅する写心 〜Maiden Voyage

神戸の旧居留地にあるオリエンタルホテルの壁に一枚の地図が飾られている。落書きのような簡単なものだが不思議と吸い込まれるように見入ってしまう自分がいた。 神戸が開港した1868年に一人のイギリス人青年が神戸に上陸した。その名はアーサー・ヘスケス・…

旅する写心 〜Time After Time

記録というものはいつかひょんなことで途絶えるもの。私にはマスターズの連続取材記録の他にもう一つ密かに大事にしていたものがあった。 それはリビエラで開催される通常LAオープン(現在はジェネシス招待)と呼ばれるもの。1988年から取材を始め昨年まで33…

旅する写心 〜My Funny Valentine

科学技術の発達は今まで不可能だったものを可能にする凄い力がある。欧米ではこの時期当たり前のように目に鮮やかな緑のフェアウェイでゴルフを楽しむことができる。 秋口にオーバーシードすることによって緑鮮やかなところでゴルフができるのだからゴルファ…

旅する写心 〜I’ll Follow The Sun

米女子ツアーのコミッショナーマイク・ワン氏が年明け早々突如今年いっぱいでの辞任を表明した。低迷していた女子ツアーをグローバル化し、世界中のスポンサーを集め、放映権ビジネスを成功させた。 世界のゴルフツアーは現在では大成功を収めているように思…

旅する写心 〜First dream of the year

海外のコースに行くと練習場でよく目にするのが綺麗にピラミッド状に積み上げたられたボール。なぜこのような形式になったのかは未だに謎なのだ。 初めて目にするとまずどのようにして積み上げたのかが気になる。そうして意を決して1球目を崩す。なにか申し…

旅する写心 〜Silent Night

永らくペブルビーチの撮影を続けている。そこでよく質問されるのはペブルビーチで一番綺麗な季節は?私は迷わず12月と答える。そんなペブルビーチも今年に限っては寂しい12月を迎えた。 モントレー郡は12月13日から1月10日まで地域の外出禁止令を発行した。…

旅する写心 〜Here’s to the Earth

ナスカの地上絵には現在も多くの謎が残されている。古代のミステリーは解明されることも必要かもしれないが神秘的なままの方がロマンチックかもしれない。 ドローンの登場はゴルフ場の撮影においてもこれまでにない表現ができる。それまでもヘリやセスナで航…

旅する写心 〜As Time Goes By

コースをランキングで語るのも一つだが、四季の移ろいが美しい日本、一日プレーしながら何気なく目に飛び込んでくる一瞬を楽しませてくれるコースもまた良いものだ。 古来から季節の移り変わりを楽しむ暦に「二十四節気」(にじゅうしせっき)と「七十二候」…

旅する写心 〜「コース巡礼」41.京都ゴルフ倶楽部 上賀茂コース 1番ホール

京都は夏が暑く、冬は底冷えするほど寒い。だからと言って嫌いかというと大好きなのだ。 いろいろ旅をしてきて気がついたことは、寒暖差が激しいところほど食べ物は美味しいし景色が綺麗だ。 暑いの寒いのと言う人にはこのご褒美を味わうことができない。寒…

旅する写心 〜「コース巡礼」40.シャーウッド カントリークラブ

ロサンゼルスで「超」が付く名門コースといえばLA、Riviera、Bel-Air、Wilshireだ。1980年の後半もう一つ「超」の付くプライベートコースを作ろうとハリウッド俳優やスポーツ選手から声があがり出来たのがシャーウッド。 設計者は南カリフォルニア最後の設計…

旅する写心 〜To Sir, with Love

最近よく聞かれるのがカメラマンの鞄の中身。私の「旅する写心」スタイルは他の方とは多少違うかも知れない。 ゴルフコースの撮影はとにかく天気に左右されやすい。スマートフォンで天気を見ては一喜一憂する仕事。でも天気の悪い日は思い切って気分転換でゴ…

旅する写心 〜「コース巡礼」39.ザ・サイプレスGC 6番ホール

喧騒から逃れたくなる時がある。渦の中に飲み込まれていると見えないものから、少し勇気を持って離れることが時には必要だ。 そういう気分を満たしてくれるのがザ・サイプレスゴルフクラブ。人は何かを始める時にウォーミングアップはするもののなかなか上手…

旅する写心 〜「コース巡礼」38.ミッションヒルズ 6番ホール

例年だとLPGAのメジャー初戦としてマスターズの前週に行われるANAインスピレーションはコロナ禍の影響で今週開催(9月10日~)となった。 いつもの時期だとこのパームスプリングス一帯は最高の季節でパラダイスと言っていい。しかし、それがこの季節砂漠は危…

旅する写心 〜「コース巡礼」37.ウィングドフット 18番ホール

開催が危ぶまれた今年の全米オープンはニューヨーク郊外のウィングドフットで行われる。難コースで知られるウィングドフットはティリングハストの代表作であり、超名門としての風格も格別である。 僕は1997年の全米プロと2006年の全米オープンに加え、その両…

旅する写心 〜「一瞬のアダージョ」2007年 ダンロップフェニックス

石川遼がアマチュアで初優勝したのが2007年。その年のダンロップフェニックスで僕は初めて彼をファインダーに収めた。 もうすでに時の人になっていてどんなプレーをするのかロサンゼルスからワクワクした気分で帰国した。 高校1年生の遼は恐れるものは何もな…

旅する写心 〜「コース巡礼」36.TPCハーディングパーク 6番ホール

コロナ禍で日程が大きく変わった中、いよいよ今年初のメジャー全米プロゴルフ選手権がサンフランシスコのTPCハーディングパークで開催される。 全米プロはこれまで名門コースでの開催が中心だったが全米オープン同様、誰もが普段プレーしているコースで開催…

旅する写心 〜A Change Is Gonna Come

今年ウィスリングストレイツで開催予定だったライダーカップが来年に延期となった。このコースの近くには姉妹コースのブラックウルフ・ランがある。このコースで初めてビッグトーナメントが開催されたのが1998年の全米女子オープンだった。 この試合は女子ツ…

旅する写心 〜「コース巡礼」35.ロイヤル・セントジョージズ・ゴルフクラブ 4番ホール

今年の全英オープンは新型コロナの影響を受け中止となった。Royal St George’sにとっては2011年以来の開催が来年に持ち越された。1860年に始まった全英オープンでスッコットランド以外での開催は1894年の同コースが初だった。 ロンドン市内にも古くから名門…

旅する写心 〜「一瞬のアダージョ」1991年 Ryder Cup

1991年に初めて行ったライダーカップは史上最高のエキサイティングな試合となった。「キアワの決闘」として語り継がれる戦いとは。 大会直前にスティーブ・ペイトが交通事故でプレーできないアクシデントの幕開け。両チームにさらに火がついた。当時欧州チー…

旅する写心 〜「一瞬のアダージョ」1996年 プレジデンツカップ

1994年に始まったプレジデンツカップ。ライダーカップに出場できないノーマンやプライス、エルスの強い思いがあり、やっと出来上がった大会だった。 もちろん日本にも出場要請があった。当時絶好調だったジャンボ尾崎が真っ先に名前が上がった。 しかし、こ…

旅する写心 〜「コース巡礼」34.太平洋クラブ御殿場コース 5番ホール

淡いピンクに染め上げた桜の花が一斉に散り、入れ替わるように柔らかな葉が萌え出てきた。山にはなごり雪が季節を惜しんでいる。 テレビの影響もあり俳句が流行りだが、初夏の季語に薫風(くんぷう)がある。匂い立つような爽やかな新緑の香りを含んだ風が心…

旅する写心 〜「コース巡礼」33.Skibo Castle 6番ホール

プライベートゴルフクラブというのは世界にもたくさんあるが、その中でも「超」がつくものがある。カーネギー財団が持つプライベートクラブがロイヤル・ドーノックGCのそばにあった。 5月に入るとスコットランド一帯はハリエニシダという黄色い花に包まれる…

旅する写心 〜When You’re Smiling

美しい景観が人の心を打つゴルフコースは多い。兵庫県の丹波篠山にひっそりと佇むザ・サイプレスGCもそのひとつに挙げられるだろう。春は山桜、晩秋はメタセコイアがコースを彩る。 訪れた誰もが今までに味わったことがない雰囲気でのゴルフを愉しむ。桜とい…

旅する写心 〜Bridge Over Troubled Water

延期になっていたゴルフのメジャートーナメントのリスケジュールが6日に発表された。マスターズは11月12ー15日、全米プロは8月6ー9日、全米オープンは9月17ー20日、そして全英オープンは中止となった。 本来なら今週は待ちに待ったマスターズウィークだった…

旅する写心 〜The Sun Also Rises

東京オリンピック2020の1年延期がこのほど発表された。4月のマスターズ、5月の全米プロに続き、ゴルフのビッグイベントに影響が出た。ほんの数カ月前までこのようなことは想像すらできなかった。 この流れで行くと全米オープンや全英オープンも厳しい選択を…

旅する写心 〜Left Alone

最近のゴルフ好きのSNS発信が面白い。クラブ7本でのプレーや9ホールプレーはたまた薄暮プレーやゴルフトライアスロンまである。ゴルフの遊び方が少し変わってきたのかも。 リビエラのロッジからコースを眺めていると夕闇迫る中を1人でバッグをキャリーしなが…

旅する写心 〜When You Wish Upon A Star

ちょっとしたきっかけだった。それは「ジェネシス招待」2日目松山英樹は最終ホールでバーディを取らない限り予選落ちが見えていた。しかしリビエラの18番は簡単にバーディが取れるホールではない。 好調なドライバーは飛距離も出てフェアウェイを捉えた。ピ…

旅する写心 〜California Dreamin’

いよいよ来週リビエラで招待試合に格上げになった「ジェネシス招待」が始まる。パーマー、ジャックに続きタイガーの功績が認められた形だ。 タイガーがこのリビエラを自身の招待試合に選んだ理由は16歳のアマチュアの時初めてPGAツアーに出場した思い出深い…

旅する写心 〜Golden Bear

1月21日はジャック・ニクラス80歳の誕生日。言わずと知れたゴルフ界の帝王、世界最強のプロゴルファーだ。私がゴルフの写真を撮っていて一つ誇れることがある。それは、ジャックの全てのメジャーの最後のラウンドに立ち会えたことだ。 引退を表明した当時は6…

旅する写心 〜Captain Santa Claus

ロイヤル・メルボルンで行われるプレジデンツカップは2011年以来だ。この時は米国選抜がキャプテンピックでタイガー・ウッズを選んだことが大会前から物議を醸した。当時のタイガーは絶不調の真っ只中だったのだ。 そもそも、プレジデンツカップはPGAオブア…

旅する写心 〜Shining Moment

優勝シーンをレンズに収める。幾多のそれらはいつでもドキドキする瞬間でありワクワクする瞬間でもある。昨日の金谷の優勝シーンはアマチュアとは思えない表現力で自らのパフォーマンスを形にしていた。 最終日、ゴルフ写真家の朝はピンポジションの確認から…

旅する写心 〜PGA Tour Is Coming To Town

ZOZOチャンピオンシップは関係者の想像をも上回る最高の結果となった。こんな日が来るとは…海を渡って30年以上PGA Tourを追いかけてきた私にとっても、感慨深かった。 1980年代の後半、私がPGA Tourで撮影を始めた頃はセベ、ファルド、ライル、ランガーら欧…

旅する写心 〜「コース巡礼」32.古賀ゴルフ・クラブ 空撮

今年の日本オープンは九州屈指の名門古賀ゴルフ・クラブで開催される。玄界灘に面した古賀海浜の穏やかな砂丘に18ホールが完成したのは1957年上田治によるものだった。 当初は砂丘に日本の芝が根付くかどうか心配されたが川奈の現場監督を務めた農学博士・丸…

旅する写心 〜Battle of Golf War

優勝の回数が増えてくると次に欲しくなるのがナショナルオープンのタイトルだ。今週の「日本女子オープン」、例年のクラシックタイプコースでなく珍しくリゾートコースで開催される。 ココパリゾート白山ヴィレッジGCは鎌倉時代から恋の悩みを癒すいで湯とし…

旅する写心 〜Slow and steady wins the race

華々しくデビューした石川遼がプロ転向直後に掲げたのは「急がば回るな!!」という造語だった。ハードルを乗り越えて走り続けことし28歳になる。 2013年から米PGAtourに挑戦し心破れて17年に帰国。大観衆の中でプレーしていた日本と違い誰もいない裏街道をプ…

旅する写心 〜Heat Island

異常気象と言われて久しい。それも年々酷くなっていくから驚く。今年はヨーロッパが熱波、ミシシッピでは大洪水、メキシコでは大量の雹。もちろん日本も例外ではない。 じゃあどこで避暑を過ごせばいいのか。昔なら軽井沢や北海道に逃げられたが、今や日本の…

旅する写心 〜「コース巡礼」31.バンドン・デューンズ 6番ホール

1999年に完成したこのコースは当初から一帯の壮大な青写真を掲げアメリカのゴルフ雑誌が開場直後から大きく取り上げた。私もすぐに行ってみたくなりオレゴン州の片田舎を訪れたものだ。計画通り、次々とコースを開場しいまでは世界のゴルフ好きが憧れる一大…

旅する写心 〜A Life Story

今年の全英女子オープンはロンドン北部のウォーバーンGCで開催される。このコースでの開催は11回目。歴史を辿ると、栄えある最初の開催で優勝したのは岡本綾子だ。 欧州ツアーと米LPGAの共催だった1984年大会。米国に主戦場を移して4年目の岡本は、その年す…

旅する写心 〜「コース巡礼」30.ロイヤルポートラッシュGC 13番ホール

私がゴルフの旅を始めた頃、北アイルランドに足を運ぶという発想はなかった。素晴らしいコースがあると評判を聞いてはいたが、激しい紛争があったためなかなか近づけなかった。 1990年半ばに紛争も落ち着き始め全英シニアオープンなどが開催され始めた。今回…

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