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旅する写心 〜「コース巡礼」31.バンドン・デューンズ 6番ホール

1999年に完成したこのコースは
当初から一帯の壮大な青写真を掲げ
アメリカのゴルフ雑誌が
開場直後から大きく取り上げた。
私もすぐに行ってみたくなり
オレゴン州の片田舎を訪れたものだ。
計画通り、次々とコースを開場し
いまでは世界のゴルフ好きが憧れる
一大ゴルフリゾートに成長している。

久しぶりに訪問した。
その後オープンしたのは
パシフィック・デューンズ(2001:Tom Doak)
バンドン・トレイル(2005:Coore&Crenshaw)
オールド・マクドナルド(2010:Tom Doak)
バンドン・プリザーブ(2012:Coore&Crenshaw)
そして、
シープ・ランチ(2020:Coore&Crenshaw)
の開場も間近だ。
どのコースも、手引きカートか
キャディを雇っての歩きでのプレーに限られる。

Scotsman David McLay Kiddが設計した
バンドン・デューンズはその名が示す通り、
海岸線の砂丘(Dune)を使い
どこまでもリンクスの本質を求めた。
コース周辺も
フェスキューやアザミといった
スコットランドをイメージさせるものであふれている。

ゴルフの面白さとは何か?
ここに来ればその答えが待っている。
すれ違うゴルファーの顔をみていると
このコースがいかにゴルフ好きの気持ちを
捉えているかがよくわかる。
ゴルフを愛してやまない者なら
ぜひ一度は訪れるべきだ。

Bandon Dunes
オレゴン州バンドン
6th hole 161yards par3

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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