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旅する写心 〜Captain Santa Claus

ロイヤル・メルボルンで行われる
プレジデンツカップは2011年以来だ。
この時は米国選抜がキャプテンピックで
タイガー・ウッズを選んだことが
大会前から物議を醸した。
当時のタイガーは
絶不調の真っ只中だったのだ。

そもそも、プレジデンツカップは
PGAオブアメリカ主催のライダーカップに
出場できない豪州勢、南アフリカ勢ら
ノーマン、エルス、プライスたちのために
PGAツアーが作った大会だ。
興行的にすでに成功していたライダーカップ。
一方、プレジデンツカップを成功させるには
話題性を高めるなんらかの工夫が
必要だったことは確かだった。

そうして始まった大会は、
米国選抜が世界選抜を4ポイントリードし、
最終日の個人マッチプレー戦を迎えた。
序盤、キム・キョンテや石川遼の活躍で
世界選抜が4ポイントを連取して並び、
試合の行方は混沌としてきた。
最終組の一つ前でティオフしたタイガーは
アーロン・バデリーを相手に4&3と圧勝。
このポイントで米国チームは優勝を決めた。
久々の喜びを爆発させたその時の
タイガーのはしゃぎぶりは通常の大会では
決して見ることのできないものだった。

タイガーを選んだキャプテンのカプルスが
「彼が心配なくプレーできることを
人々に理解させることのほうが、
私にとってより重要なことだった」
と目を細めて語ったことを思い出す。
タイガーの良き友人カプルス。
今のタイガーの復活があったのは
信頼する友人に恵まれたからに違いない。

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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