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旅する写心 〜「コース巡礼」30.ロイヤルポートラッシュGC 13番ホール

私がゴルフの旅を始めた頃、
北アイルランドに足を運ぶ
という発想はなかった。
素晴らしいコースがあると評判を
聞いてはいたが、
激しい紛争があったため
なかなか近づけなかった。

1990年半ばに紛争も落ち着き始め
全英シニアオープンなどが開催され始めた。
今回68年ぶりに、全英オープンが北アイルランド
ロイヤルポートラッシュGCで行われる。
数々の問題を乗り越えての開催だ。
グレーム・マクドウェル
ダレン・クラーク
ロリー・マキロイと、
北アイルランドが近年
メジャーチャンピオンを次々と
輩出したことも大きな要因となった。

全英オープン開催へ向け
ロイヤルポートラッシュGCを大きく改造したのは
設計家のマーティン・エバート。
現在は日本の廣野GCを改造している。
元々あった17、18番を使わず、
それまでの16番ホールを18番へと変更。
新たに7、8番ホールをつくった。
偉大な設計家ハリー・コルトのデザインを踏襲し
新たな時代に向かってリノベートした。
これが秀逸と評判だ。

北アイルランドが熱くなる、
そんなイベントがまもなく始まる。

Royal Portrush Golf Club
イギリス・ポートラッシュ
13th hole 194yards par3

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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