メルセデス・ベンツ日本は、同社初の専用設計されたEVモデルEQCを発表した。「Mercedes-Benz Online Store(www.mercedes-benz.jp/onlinestore)」において、先着順で「EQC Edition 1886」のウェブ先行予約をスタートした。デリバリーは「EQC Edition 1886」が今年の10月以降、カタログモデルの「EQC 400 4MATIC」は2020年春を予定している。
「EQC」は、日本におけるメルセデス・ベンツ初の電気自動車。EVモデル独自の先進的なデザインを採用した初のモデルとなり、そのエッセンスは今後続々と登場するEVラインナップにも採用される予定だ。電気のみを動力としており、2基のモーターが最大出力408ps(300kW)・最大トルク765Nmを発生する。WLTCモードでの航続距離は400km。6.0kWまでの交流普通充電と、50kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。
EQCには前後アクスルにそれぞれ1基ずつモーターを搭載。低中負荷領域では、効率を高めるため、フロントのモーターのみで走行する。走行状況に応じてリヤモーターを稼働し、その前後のトルクを可変的に調整することで、4輪駆動の優れたドライビング特性が得られる。また、前後両方のモーターをオルタネーターとして使用することで、回生ブレーキによる減速効果を最大限に高めた。
エクステリアは、メルセデス・ベンツのデザインの基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」を追求。シンプルかつシームレスで、全てがひとつの塊に溶け合ったようなフォルムを採用する一方、これまでにないデザインディテールや独特なカラーアクセントによって、先進的で独特な外観をかたち作っている。
インテリアも上質でありながら、先進的な「EQ」モデル独特のデザインを実現。ダッシュボードは、中央部から運転席側までが大きく切り取られたような造形を採用した。その中に、一枚のガラスカバーで融合された2つの10.25インチディスプレイを、空中に浮かぶように配置。エアコンディショナーのエアアウトレットは、キーをかたどったローズゴールドのEQ専用デザインが採用されている。
今回、EQCの日本発売を記念した特別仕様車「EQC Edition 1886」を日本限定55台で販売する。この名称は、ダイムラー社の創始者であるカール・ベンツとゴットリープ・ ダイムラーが、それぞれ別々にガソリン自動車を完成させた1886年に由来。ダイムラー社にとって、電気自動車による新しい時代の幕開けを記念することを意図して名付けられている。
「EQC 400 4MATIC」をベースに特別なインテリアやエクステリアを差別化。専用のブラックルーバーラジエターグリル、専用サイドエンブレム、ホワイトのアクセントが特別な専用の20インチ10スポークアルミホイールが採用され、クリーンでシンプルなイメージを強調している。
インテリアには、シートの外周部がインディゴブルーのレザー「ARTICO(人工皮革)」、内側のバックレスト部分に黒い起毛素材の「DINAMICA」のシートを採用。そのバックレストや専用のフロアマットには「1886」の刺繍が施された。またセンターコンソール中央部に位置するカップホルダーのフラップにも「1886」を示すバッジが装着された。
税込価格は「EQC Edition 1886」が1200万円、「EQC 400 4MATIC」が1080万円。待望の日本市場上陸となった、メルセデス初のフルEVモデル、EQC。400kmと遠方のゴルフ場への往復もこなす航続距離を確保しており、室内スペースやラゲッジ容量も十分。いよいよ電気自動車が、次期愛車の選択肢に入ってきたと言えるかもしれない。
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