ジュネーブ・モーターショー、今年のトレンドはやはりEV(電気自動車)

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毎年3月に開催されたジュネーブ・モーターショー(SalonInternationaldel'Auto)は、自国に大手自動車メーカーを持たないスイスで開催されるにも関わらず、世界中から多くのメーカーが参加する。会場自体の規模はけして大きくないが、今、最も重要な自動車ショーのひとつと言っていいだろう。

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今年のトレンドは、やはり「EV」ということになる。これはジュネーブに限ったことはなく、現在の潮流ではあるのだが、欧州メーカーの多くが市販モデル・コンセプトモデル問わず、数多くのEVを持ち込んだ。

中でもドイツメーカーのEVへの力の入れようは凄まじいレベル。アウディは初公開の「Q4 e-tronコンセプト」に加え、市販を予定している「e-tron GTコンセプト」「e-tronスポーツバック」「Q2 L e-tron」をズラリと並べて見せている。

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そんなEVが注目を集めるなか、気を吐いたのは、完全なワールドプレミアとしてジュネーブで世界初公開となった「マツダCX-30」。あえて内燃機関の可能性に拘った「SKYACTIV-X」が搭載された「CX-30」は、今年後半にも日本に導入されると見られている。

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Paragraph01 アウディQ4 e-tronコンセプト

フォルクスワーゲン・グループが展開するEV用プラットフォーム「モジュラーエレクトリフィケーションプラットフォーム(MEB)」を使用し、開発された電動コンパクトSUV。前後に2基のモーターを搭載し、システム最高出力は306ps(225kW)。最大後続距離は450kmを実現している。“コンセプト”と銘打っているが、エクステリアやインテリアの完成度は高く、ほぼこのままの形で発売されると見て間違いない。

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Paragraph02 プジョー208

プジョーの最量販Bセグメントコンパクト「208」が2世代目に進化。エクステリアはよりマッシブな印象を増した。今回、通常のガソリン・ディーゼル搭載モデルに加えて、フルEVモデルの「e-208」も発表。「e-208」は最高出力136psを発揮する電気モーターを搭載し、約340kmの航続距離を達成。バッテリーは通常の「208」と変わらない室内スペースを確保できるようレイアウトされており、「誰もが選べるEVモデル」と、プジョーは胸を張る。

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Paragraph03 ボルボ ポールスター2

ボルボ・カー・グループが展開するEVブランド「ポールスター」から登場した、5ドアファストバック。ポールスターにとっては、初の量販EVとなる。ボルボの「CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)」プラットフォームを採用し、前後にモーターを配置。システム最大出力は300kWを発揮し、最大航続距離は約500kmを実現する。生産は中国の工場で行われ、「ポールスター1」と同様に販売はオンラインのみで行われる。

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Paragraph04 ルノー クリオ5

ルノーの基幹車種「クリオ(日本名:ルーテシア)」が、5世代目にモデルチェンジ。今回、ルノー・日産・三菱アライアンスにより開発された「CMF-B」プラットフォームをいち早く採用。多くの車種がモデルチェンジごとにサイズを拡大するなか、クリオは全長・全高が縮小されている。それでいて、キャンビンスペースは拡大しているという。また、クリオとしては初めてハイブリッドシステム「E-Tech hybrid」を搭載したモデルがライナップされる。

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Paragraph05 フォルクスワーゲン ID.バギー

フォルクスワーゲンが展開するEVブランド「ID.」。2020年にゴルフクラスのコンパクトハッチの「ID.」を市場に投入予定で、SUVの「ID. CROZZ」、ワーゲンバスをEV化した「ID. BUZZ」、高級サルーンの「ID. VIZZION」とラインナップの拡充を図っている。そして、ジュネーブでは5台目のEVモデルとして、「ID. BUGGY」を発表した。 今回、かつてアメリカ西海岸でブームを巻き起こした、ビートルベースの「バギー」からインスピレーションを受けた、ポップなオープンボディを採用。EVプラットフォーム「MEV」は、4WD化することも可能だという。このまま市販化されるとは考えにくいが、EVの可能性を示した1台と言えそうだ。

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Paragraph06 メルセデスEQVコンセプト

メルセデスはミニバン「Vクラス」をベースとしたEV「コンセプトEQV」を公開。メルセデスのEVブランド「EQ」にとっては、SUVの「EQC」に続く、ラインナップ第二弾となる。大容量のリチウムイオンバッテリーを床下に搭載し、1回の充電での最大航続距離は400km。システム出力は200psを超え、最高速度は160km/hにまで達する。LEDを多用したエクステリアは完成度が高く、メルセデスによると、ほぼこのままで市販されるという。

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Paragraph07 メルセデス・ベンツ GLC

ミドルサイズSUV「GLC」クラスが、2015年のデビュー以来初めてフェイスリフトを敢行。最新メルセデスのデザインアイコンを採用し、ボディラインが筋肉質になったことで、よりメリハリの効いたエクステリアを手に入れた。搭載されるエンジンは、2.0リッター直4ガソリン+マイルドハイブリッドと、2.0リッター直4ターボディーゼルの2種類。ガソリンモデルに搭載されるマイルドハイブリッドは、48Vシステムとベルト駆動式スタータージェネレーターが組み合わされ、発進時など電力でサポートする。

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Paragraph08 メルセデス・ベンツ CLAシューティングブレーク

「Aクラス」ベースの4ドアクーペ「CLA」をワゴン化した「シューティングブレーク」が、2世代目に進化。先代よりも長くワイドになっており、さらに伸びやかでスポーティなエクステリアを手に入れている。ボディサイズの拡大により、課題だった室内の居住性が向上。さらに、ラゲッジ容量も505リッターに拡大。テールゲートの開口部も広くなったという。

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Paragraph09 マツダ CX-30

「CX-3」と「CX-5」の間を埋めるミドルサイズSUVとしてマツダが持ち込んだ「CX-30」。「3」と「5」の間となると「CX-4」が該当すると思いきや、すでに「CX-4」は中国専用モデルとしてデビューしており、「CX-30」という名称が選ばれた。扱いやすいサイズから人気の「CX-3」だが、リヤシートや荷室の狭さを指摘されており、“ちょうどいい”サイズのSUVとして、日本でも人気を集めそうだ。

エンジンラインナップは、従来のガソリン、ディーゼルに加え、マツダが独自に開発した燃焼方式「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」技術を採用する「SKYACTIV-X」の3種類が導入される見込みだ。

次回は北京モーターショウのをレポートする。

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