BMWにキャディバッグが何個積めるか試した

キャディバッグ積載量企画第5弾は、BMWで検証。「駆けぬける歓び」をキャッチフレーズにクルマ作りをするブランドは キャディバッグ積載量としては決して多いとは言えないが、それでも十分なラゲッジスペースがある。使用したキャディバッグはアメリカオレゴン州ポートランドのブランドで、タイガーウッズが使用していた事でも知られている ジョーンズ(JONES)社のツアーバッグ ライダーで少し細身のものを使用。次回はジャガー・ランドローバーの車両を紹介したいと思う。

BMW M140i

ラゲッジ容量360L(VDA方式) 3シリーズコンパクトの後継モデルとして2004年に登場した、BMWのエントリーモデル。初代は5ドアハッチバックとクーペ/カブリオレをラインナップしていたが、2011年にデビューした現行モデルから、クーペ/カブリオレが2シリーズとして独立し、5ドアのみとなっている。

先代と比較しホイールベースを拡大しており、リヤの居住性が向上した。搭載されるエンジンは1.5リッター直3ターボ、2.0リッター直4ターボディーゼル、3.0リッター直6ターボ。リヤシートを倒すことでラゲッジ容量は1200リットルに拡大する。

キャディバッグ最大積載量3個

テールランプのデザインもあり、トランクの開口部はけして大きくない。オーバーハングが短くラゲッジルームの奥行きはあまりないが、深さは確保。

ホイールハウス後方に窪みが用意されているものの、車幅自体があまりないため、そのままの状態でゴルフバッグを収納することは不可能。それでもリヤシートを2/3倒し、さらにトノカバーを外すことで、縦に3個のゴルフバッグをしっかり飲み込む。

BMW M240i Coupe

ラゲッジ容量390L(VDA方式) 1シリーズクーペを引き継ぐ形で、2013年に2シリーズクーペとして登場。1シリーズをベースに2ドアクーペ、カブリオレをラインナップする。

エンジンは2.0リッター直4ターボ、3.0リッター直6ターボをラインナップ。2016年には370pのパワーを誇り、フェンダーを拡大しワイドトレッド化したボディを持つハイパフォーマンスモデル「M2クーペ」が登場した。

キャディバッグ最大積載量2個

テールランプのデザインもあり、トランクの開口部はあまり大きくない。さらにホイールハウスの張り出しも大きく、奥行きもあまりないため、トランク容量自体も小さめ。そのためゴルフバッグの出し入れには工夫が必要。

それでもホイールハウス後方、左右に窪みがあるため、ゴルフバッグ1個は平積みで搭載できる。2個以上を載せたい場合は、リヤシートを2/3倒して縦に入れることになる。

BMW 340i

ラゲッジ容量480L(VDA方式) BMWの中核を担うDセグメントモデル。初代は「2002」の後継モデルとして1975年にデビュー。日本でも最も人気高いBMW。

6代目となる現行モデルは2011年に登場し、セダン、ステーションワゴン(ツーリング)、ホイールベースを拡大した5ドアをラインナップ。エンジンバリエーションも1.5リッター直3ターボから、3.0リッター直6ターボ、プラグインハイブリッドまで、幅広く展開している。

キャディバッグ最大積載量3個

オーバーハングが短く、開口部はけして大きくないものの、スクエアで物の出し入れはしやすい。フロアはフラットでなく、段差がある。ホイールハウス後方の右側に窪みが用意されているが、ゴルフバッグを真横にして収納するのは不可能。

1個目のゴルフバッグを斜めに入れ、2個目はその上にクロスで収納する。3個目を入れる場合はリヤシートを2/3倒して、縦に3個をいれるのがベター。

BMW 320i Touring

ラゲッジ容量495L(VDA方式) 3シリーズは2代目からステーションワゴン(ツーリング)が登場し、現行モデルの6代目にもツーリングをラインナップ。

エンジンのラインナップはセダンモデル同様に、1.5リッター直3ターボ、2.0リッター直4ターボ、2.0リッター直4ターボディーゼル、プラグインハイブリッドを用意。リヤシートを倒すことで、ラゲッジ容量は1500リットルにまで拡大する。

キャディバッグ最大積載量3個

リヤゲートはテールランプの干渉が少ないことで開口部も大きく、使い勝手は良好。ワゴンボディだが、ホイールハウスの出っ張りが大きく、せっかく備えられている両サイドの窪みも小さい。そのためゴルフバッグを横にして収めるのは難しい。

ラゲッジルームの高さ(深さ)もそれほどないため、トノカバーを外した状態にして2個をクロス収納するのが精一杯。それでもリヤシートを2/3倒すことで、縦に3個を収めることは可能だ。

BMW 320d GranTurismo

ラゲッジ容量520L(VDA方式) 3シリーズは2011年に登場した6代目から、セダン、ステーションワゴン(ツーリング)に加えて、2013年に5ドアハッチバックの「グランツーリスモ」が登場。

2017年には19.4km/Lの燃費性能を実現した2.0リッター直4クリーンディーゼルエンジンが追加された。リヤシートを倒すことで、ラゲッジ容量は1600リットルにまで拡大する。

キャディバッグ最大積載量2個

大きなハッチゲートを持ち、開口部もスクエアで大きい。3シリーズベースということもあり、荷室の左右幅は小さめ。さらにホイールハウスの張り出しが大きいため、ゴルフバッグを横置きすることはできず、1個目も斜めに収納する必要がある。

2個目のゴルフバッグはその上にクロスで入れることになる。トノカバーが巻き込み式ではないため、3個目を入れたい場合は、リヤシートを倒して、縦に入れる。

BMW 420i GranCoupe

ラゲッジ容量480L(VDA方式) 2013年に3シリーズクーペの後継モデルとして、4シリーズがデビュー。クーペ、カブリオレに加えて、2014年から4ドアクーペモデルの「グランクーペ」が追加された。

クーペやカブリオレと比較すると、全高は12mm高められている。エンジンは2.0リッター直4ターボと3.0リッター直6ターボをラインナップ。リヤシートを倒すことで、ラゲッジ容量は1300リットルに拡大する。

キャディバッグ最大積載量3個

スクエアで大きな開口部を持つが、開口部と荷室には段差あり。ラゲッジルームの容量はあまり大きくないが、クーペモデルとしては十分といえるサイズ。

ホイールハウスの張り出しが大きく、左右に窪みも作られていないため、ゴルフバッグ入れるためには、1個目から斜めに置く必要がある。2個目に関しては、その上にクロスで収めることができる。3個目を入れたい場合はリヤシートを2/3倒して縦に収納する。

BMW 540i

ラゲッジ容量530L(VDA方式) 1972年に初代モデルが登場したEセグメントセダン。現行モデルは2016年に登場した7代目モデル。アルミ素材などを多用することで、先代よりも約100kgもの軽量化を実現した。

搭載するエンジンは2.0リッター直4ターボ、2.0リッター直4ターボディーゼル、3.0リッター直6ターボに加えて、ハイブリッドモデルをラインナップする。部分自動運転を可能とした運転支援システムも採用した。

キャディバッグ最大積載量3個

トランクはバンバーレベルで開き、スクエアで大きな開口部を持つ。ホイールハウスの張り出しは大きめだが、左右に窪みがある。フロアフラットではなく中に段差あるが、左右幅があるため、1個目のゴルフバッグは余裕の平積みが可能。

トランクリッドのヒンジが大きいことから、ラゲッジの高さはあまり使えない。2個目のゴルフバッグは平積みで入れて、その上の3個目は奥行きを活かして斜めに収納する。

BMW 540i Touring

ラゲッジ容量570L(VDA方式) 1972年に初代モデルが登場したEセグメントモデルのステーションワゴン(ツーリング)。現行モデルは2017年に登場した7代目モデル。

ワゴンモデルとしては、BMWラインナップの最上位に位置する。ワンタッチ操作で可倒可能な「40:20:40分割可倒式リヤシート」採用しており、リヤシートを全て倒すことでラゲッジ容量は1700リットルにまで拡大する。

キャディバッグ最大積載量4個

スクエアで大きな開口部。バンパーレベルからフラットなラゲッジルームが広がり、荷物の出し入れもしやすい。また、ガラスハッチを採用しているため、小物であれば、リヤゲートを開閉することなく取り出すことができる。

車幅があるうえに、ホイールハウス後方の左右に窪みがあるため、1個目のゴルフバッグは余裕の平積みが可能。

2個目も平積みできるが、3個目を乗せる場合はフロアの高さがあまりないため、トノカバーを外す必要がある。トノカバーを外せば、視界を犠牲にするものの、4個目を載せることができる。

BMW 640i Gran Turismo

ラゲッジ容量610L(VDA方式) 1976年に登場した流麗なラグジュアリクーペシリーズ。

先代まではクーペ、カブリオレ、4ドアのグランクーペの3タイプをラインナップしていたが、2017年にデビューした現行モデルからは、5シリーズグランツーリスモの跡を継いだ、5ドアハッチバックのみとなっている。

エンジンは350psを発生する3.0リッター直6ターボを搭載。リヤシートを倒すことでラゲッジ容量は1800リットルに拡大する。

キャディバッグ最大積載量3個

傾斜した大きなハッチゲートを持ち、開口部もスクエアで大きいく、ゴルフバッグの出し入れもしやすい。長いオーバーハングを活かした大きくフラットなラゲッジルームを持つ。

ホイールハウスの張り出しは大きめだが、左右に窪みが作られているため、ゴルフバッグ1個は平積みが可能。 2個目も奥行きを活かして平置きで収納が可能。3個のゴルフバッグをその上に載せても、トノカバーを閉めることができるのは嬉しい。

BMW 740d

ラゲッジ容量515L(VDA方式) BMWが誇るフラッグシップサルーン。初代が1977年に登場し、2015年にデビューした現行モデルは6代目となる。

通常ホイールベースモデルとロングホイールベースモデルをラインナップし、エンジンは2.0リッター直4ターボ、3.0リッター直6ターボ、4.4リッターV8ツインターボ、6.6リッターV12ツインターボ、プラグインハイブリットと幅広く展開。

LEDヘッドライトに比べ2倍もの照射距離を実現した「BMWレーザーライト」を初めて採用した。また、カーボン素材を採用したことで大幅な軽量化とボディ剛性アップを実現している。

キャディバッグ最大積載量3個

BMWのフラッグシップセダンらしく、広大なラゲッジルームを持つ。開口部はスクエアだが、バンパーとフロアに段差があり、フロア内にも段差がある。ホイールハウス後方に窪みがあり、1個目のゴルフバッグは横置きするこは難しい。

トランクの大きさを活かすことも難しく、デッドスペースが多い印象。2個目はクロスで入れる必要があり、3個目を収納するためには、ラゲッジの深さを活かす工夫が必要。

BMW X4

ラゲッジ容量500L(VDA方式) BMWが展開するクーペースタイルのSUV、「スポーツアクティビティクーペ(SAC)」。X3をベースに傾斜したハッチゲートを採用したスタイリッシュなフォルムを持つ。2014年に初代がデビューし、日本では現行モデルが販売中。

4月に開催された上海モーターショーで、2代目モデルが発表された。エンジンは2.0リッター直4ガソリンと3.0リッターV6ガソリンをラインナップ。リヤシートを倒すことでラゲッジ容量は1400リットルに拡大する。

キャディバッグ最大積載量3個

ルーフにかけてハッチゲートが絞り込まれたデザインを採用していることから、開口部面積は小さめ。デザイン優先のフォルムのため、ラゲッジルームの容量はあまり大きくない。右側のホイールハウス後方には窪みがあり、ゴルフバッグ1個であれば、斜めにして入れることができる。

ゴルフバッグ2個はクロスで入れるのがベター。3個目を収めようとするならば、リヤシートを2/3倒して縦に入れることが可能。

BMW X5

ララゲッジ容量650(VDA方式) BMW初のSUVモデルとして2000年に初代が登場した、ミドルサイズSUV。現在日本で販売されているのは、2013年に投入された3代目モデル。

幅広いエンジンラインナップが展開されており、3.0リッター直6ディーゼルターボ、2.0リッター直4ガソリンターボ、3.0リッター直6ガソリンターボ、4.4リッターV8ツインターボから選択することができる。

リヤシートを倒すことで、ラゲッジ容量は1870リットルに拡大。

キャディバッグ最大積載量3個

ハッチゲートは上下2分割で開閉するタイプ。開口部は大きく、荷物の出し入れがしやすい。ホイールハウスの張り出しは大きめだが、右側にくぼみが作られており、ゴルフバッグは平積みで2個を収納可能。

ボディサイズを考えると、ラゲッジの高さ(深さ)がないため、3個目のゴルフバッグを入れる場合にはトノカバーを外す必要がある。後方視界の悪化を嫌うならば、 リヤシートを倒して収納したい。

BMW X6

ラゲッジ容量580L(VDA方式) 2008年に初代が登場した「スポーツアクティビティクーペ(SAC)」。X5をベースにリヤハッチゲートが寝たスタイリッシュなクーペボディを持つ。

現行モデルは2014年に登場した2代目となり、エンジンは3.0リッター直6ターボ、4.4リッターV8ツインターボをラインナップ。「アクティブ・クルーズ・コントロール」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、「BMW SOSコール」など、ドライバー支援システムの数々を全車標準装備する。リヤシートを倒すことで、ラゲッジ容量は1525リットルに拡大。

キャディバッグ最大積載量3個

リヤゲートが寝たデザインを採用しているが、開口部はテールランプなどの干渉もなく、スクエアで使いやすい。ホイールハウスの出っ張りは大きめだが、右側手前には小さな窪みも作られている。

しかし、荷室のスペースはボディサイズほどには大きくないため、平積みできるゴルフバッグは1個のみ。2個目はクロスで搭載する。3個目のゴルフバッグを入れる場合はリヤシートを2/3倒して、縦に収納することになる。

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