ジャガーXE、2018年モデルが登場。世界販売台数300台の600psを誇る「XE SV PROJECT 8」も

ジャガーのスポーツサルーン「XE」の2018年モデルが登場した。今回、設計から生産までジャガーによって手がけられた3種類の2.0リッター直列4気筒INGENIUMガソリンエンジンを新たに導入。さらに、最高出力を380psを誇る3.0リッターV型6気筒スーパーチャージドガソリンを搭載するハイパフォーマンスモデル「S」、2.0リッター直列4気筒INGENIUMディーゼルエンジンモデルなど、幅広いラインナップは健在だ。

安全性はさらに高められており、歩行者検知機能が付いた自動緊急ブレーキ(AEB)、クルマの周囲360度の映像をタッチスクリーンに表示するサラウンドカメラシステムを強化した「フォワード・トラフィック・ディテクション」、車線変更時の衝突回避をサポートする「ブラインド・スポット・アシスト」などの、最新セイフティデバイスが新たに採用された。

インテリアに目を移すと、10.2インチ静電式タッチスクリーンを装備する「InControl Touch Pro」が進化。運転席と助手席の乗員が、同時に異なるコンテンツを見ることが可能なデュアルビュー機能を新たに搭載した。オプションで通信機能を導入しスマートフォンのアプリを介することで、離れた場所でもドアロックや解除、エアコンの操作、走行履歴や車両状態を確認、緊急時にはSOS緊急コールに繋ぐことも可能になった。

また、ジャガー「F-TYPE Project 7」に続くコレクターズエディションの第2弾として「XE SV PROJECT 8」が登場。最高出力600ps・最大トルク700Nmを発揮する5.0リッターV型8気筒スーパーチャージドガソリンエンジンを搭載し、最高速度は約322km/h、0-100km/hは3.3秒の圧倒的な性能を誇る。

ボンネット、バンパー、フェンダー、サイドスカート、フロントスプリッター、リヤウィングにはカーボンファイバーを使用。ジャガーが誇る軽量アルミニウム構造もあり、車両重量を最小限に抑えることに成功した。車高は公道仕様に加えて、15mmも低いサーキット仕様の2種類を用意。リヤシートを潰した2シーターのサーキット仕様では、カーボンファイバーレーシングシートをオプションで選択できる。公道仕様はオイスターコントラストステッチを施したエボニーレザーシートを装備し、フロントは軽量マグネシウムフレームを採用したパフォーマンスシートが採用されている。

このスペシャルなXE SV PROJECT 8の世界販売台数は300台。早期受注をスタートした日本への割り当て分は、すでに完売しているが、今後も世界受注が300台に達するまでは、優先的に英国本社から取り寄せることが可能だ。張り出したフェンダーと大きなウイングがスパルタンな雰囲気を醸し出す「XE SV PROJECT 8」の価格は2181万円(税込)。スタンダードモデルはエンジンや駆動方式の違いで14車種、451万円〜839万円と幅広い選択肢が用意されている。

コンパクトなスポーツサルーンながらも、4人が快適に移動できるユーティリティ性を持つXE。ゴルフクラブへの快適な“足”としてベーシックグレードを選ぶか、スポーツカーをも圧倒する380psのV6モデルで高速走行もワインディングも楽しむか。 サーキット専用の2シーターモンスターで徹底的に「飛ばし」にこだわるか、豊富なラインナップゆえ、1台に絞り込むのに頭を悩まされそうだ。

bruder.golfdigest.co.jp

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