BRUDER

メニュー 検索する
閉じる

レクサスの電気自動車、どれだけ走る? 「RZ450e version L」のリアルな実力

電気自動車(EV)の存在はもはや特別なものではない。だが、ゴルファーを含めアクティブに移動する人々にとって「一充電でどこまで行けるのか」という問いは依然として最大の関心事だ。とくにゴルフ場までの往復を安心して任せられるかどうかは、“EVが生活に溶け込む”ための分岐点になる。

<関連記事>電気自動車、どれだけ走る? アウディ「Q8 Sportback e-tron 55 quattro S-line 」を調べてみた

今回試乗したレクサス「RZ450e version LRZ」は、ひと目で「レクサスらしい」洗練を感じさせる一台だった。低く構えたフロントマスクに流麗なサイドライン。ドライバーに先進感を押し付けることなく、むしろ上質な安心感で迎え入れてくれる。

テストルートは、都心から茨城県鉾田市の「ザ・ロイヤルゴルフクラブ」までの往復256km。バッテリー残量は出発時点で100%、航続可能距離は351kmと表示。カタログ値(WLTCモード)では494kmと公称されている。果たして実走ではどこまで数字に迫るのか。

市街地では、フロントモーター単独での加速フィールがとにかく滑らか。アクセル操作に対する応答が自然で、強めの回生ブレーキも違和感なくつながる。ホイールベース2850mmという伸びやかな設計ながら、交差点での切り返しや路地での取り回しはSUV以上に軽快だ。

高速域に入ると、専用EVプラットフォーム「e-TNGA」が真価を発揮する。低重心と剛性感がもたらす直進安定性は抜群。さらにレクサスならではの遮音性で、タイヤノイズや風切り音はほとんど意識に上らない。ドライブ自体が移動ではなく上質な時間へと昇華する感覚がある。

実測では、往復256kmの走行で電力消費は約74%。1%あたりの走行距離はおよそ3.4kmとなり、フル充電換算で約340kmと出発時点の表示近い数字だ。

今回は充電の必要はなかったが、テストを兼ねて湾岸幕張PA(上り)に立ち寄った。90kW級の急速充電器(eMOBILTY POWER)で30分間チャージしたところ、約35%(約119km相当)の回復を確認。

結論をひと言でまとめれば「実用に不足なし」。ラウンド終わりにそのまま帰路につける航続性能、そしてEVらしい静粛性と滑らかさ。RZは“ゴルファーの週末”を想定しても十分に応えてくれる。EVをライフスタイルのパートナーにできるかどうか、その答えを実感させてくれる存在だった。

レクサス RZ450e version L   車両本体価格: 880万円(税込)
  • バッテリー容量 | 71.4 kWh
  • 一充電最大走行可能距離 | 494 km(WLTCモード)
  • バッテリー100 % 時表示距離 | 500 km(今回テスト時) ※2
  • 256 Km 走行時の電力消費量 | 74 %
  • 今回のテストでの電力消費量 | 3.4 km / % ※1
  • eMOBILITY POWER(30分) | 35 %(走行距離:119 km 分)※2
  • 0-100% 充電時間(6 kw / h) | 約12 時間
  • 0-100% 充電時間(3 kw / h) | 約24 時間
  • ※1: km/%はAレクサス Z450e version Lのバッテリー容量1%当たりの走行距離で、こちらの数値によって他車との比較が可能になります
  • ※2:直近の走行パターンも含めた演算になります。参考データとしてお考え下さい

お問い合わせ先

 

閉じる