
スイス三大時計ブランドの一角を担うオーデマ ピゲ。1875年、にジュウ渓谷の雪深い地でジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲが創業してから、ブランドは今年で節目の150周年を迎える。
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オーデマ ピゲといえば、1972年に誕生しラグジュアリースポーツウォッチの金字塔となった「ロイヤル オーク」や、2019年に四半世紀ぶりの新コレクションとして発表された「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」がすぐに思い浮かぶ。だがこのメゾンの歩みは、それ以上に深く複雑時計の歴史と切り離せない。
創業当初から同社が得意としてきたのはコンプリケーション。ジュウ渓谷が“複雑時計の谷”と呼ばれてきた所以であり、その先頭に立ち続けた存在がオーデマ ピゲだった。1882年には永久カレンダー、ミニッツリピーター、スプリットセコンドクロノグラフを搭載した「グランド コンプリカシオン懐中時計」を完成。1892年には世界初の「ミニッツリピーター付き腕時計」、1986年には世界初の「自動巻きトゥールビヨン腕時計」、そして1996年には懐中時計級の機構を腕時計サイズで実現した「グランドコンプリケーション腕時計」を発表している。
効率的な大量生産に走ったブランドが多い中、オーデマ ピゲはあえて逆を行き、少量生産による複雑機構の革新に挑み続けた。その姿勢は今も変わらない。

今回紹介する「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ パーペチュアルカレンダー」は、そんなブランドの本質を体現する最新作だ。ケース径は38㎜。創業150周年を祝うアニバーサリーイヤーに登場した特別なサイズ感を備える。ダイヤルはギョーシェ職人ヤン・フォン・ケーネルとの共同開発によるエンボス加工。優しく奥行きを感じさせるグリーンの表情に、18Kピンクゴールドケースとアリゲーターストラップが調和し、控えめながら気品ある存在感を放つ。
一見クラシカルなラウンドウォッチだが、実際は緻密に構築された立体的なケース構造を持つ。八角形のインナーケースをサンドイッチした独自のデザインは、見た目以上のフィット感をもたらす。内側がダブルカーブのサファイアクリスタル風防は、角度によって文字盤に異なる輝きを与え、眺める者を飽きさせない。
そして何よりのハイライトは、ケース裏から鑑賞できる新世代ムーブメントだ。2022年の「ロイヤル オーク」50周年を記念して登場した「キャリバー7121」をベースに、リュウズのみで週表示付き永久カレンダーをすべて調整できるよう進化させた「キャリバー7138」。新たに取得した3つを含む、5つの特許を保有するオールインワン・リュウズ機能を備える、自動巻きパーペチュアルカレンダーの最新形である。
スイス時計の名門が150年の歴史で培った叡智と美学が凝縮された一本。世代を超えて受け継ぐにふさわしい、時代を超越した複雑時計だ。

AUDEMARS PIGUET / オーデマ ピゲ
「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ パーペチュアルカレンダー」 価格:要問い合わせ
- SPEC
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- ケース径:38 ㎜
- ケース厚:10 ㎜、ムーブメント:自動巻き(Cal. 71386)、素材:18Kピンクケース / アリゲーターストラップ、 防水性能:30m
お問い合わせ先
- オーデマ ピゲ ジャパン TEL. 03-6830-0000
Text : Yasuhito Shibuya








