レクサス NX、凝縮されたプレミアム

セダンやスポーツカー、そしてクロカン4駆やワゴンといったボディ形状の垣根を越え、性能的な“良いとこ取り”をすることで、パーソナル感の高いSUVはシーンの最前線に躍り出ている。ミドルクラスのプレミアムSUV、その代表的な1台であるレクサスNXは、マイナーチェンジによってさらなる完成度を身に着け、デビューの瞬間に備えている。

SUVの爆発的な普及とともに、そのスタイルは変化し続けている。軍用の4輪駆動車を源泉としていたSUVは、今日ではリフトアップしていた車高を可能な限り低め、高級スポーツカーにも似たスタイリッシュなシルエットを纏っている。ボディサイズも現在はミドルサイズが主流だ。今年4月にマイナーチェンジが発表され、9月14日から発売が開始されるレクサスNXは、その本流に位置する1台である。現行レクサスの象徴であるスピンドルグリルとエッジの効いたボディの迫力によって、全長4600ミリ強というコンパクトなボディは車格を越えたインパクトを放っているのである。

デビューから3年目に当たる今回のマイナーチェンジの核となるのは、レクサスセーフティシステム+(LSS+)が標準装備化されたことである。このセーフティパッケージには、歩行者検知の付いたプリクラッシュセーフティシステム、車線逸脱時のアラート、対向車の部分のみを避けて照射するアダプティブヘッドライトシステム、そして全車速に対応するレーダークルーズコントロールシステムが含まれる。LSS+が標準装備されたことで、レクサスNXは名実ともにミドルサイズSUVのトップレベルへと返り咲くことになる。また、新型ヘッドライトの採用により、フロントマスクの表情がより精悍になったこともトピックといえる。

最新鋭の安全装備や、ブラッシュアップされたスタイリング、さらには室内空間においても7インチから10.3インチにナビモニターが変更されるなど、今回のマイナーチェンジの効果は多岐にわたる。だが、ゴルファーたちが以前からレクサスNXを好んできた理由は、このクルマの基本的なパッケージにある。意外なことに、パーソナルクーペのような凝縮されたボディのリアラゲッジスペースにはキャディバッグが3個、トノカバーを外せば4個も収容できるのである。SUVといえば大きくて四角いスタイルが当たり前という考え方も根強くあるが、しかしレクサスNXに代表されるような実用的でスタイリッシュなミドルクラスの躍進にも絶えずチェックが必要だろう。

LEXUS NX
車両本体価格:未定

bruder.golfdigest.co.jp

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