メルセデス・ベンツ GLA、より力強くなった

マイナーチェンジやフルモデルチェンジというタイミング以外にも、クルマは日々進化を繰り返している。デビューから時間が経てば目新しさは薄れる。が、しかし機械としての完成度はより高まるのである。2014年にデビューを果たしたメルセデス・ベンツ最小のクロスオーバーモデルであるGLAがフェイスリフトを受け、我が国の路上を走りはじめた。

メルセデス・ベンツ「GLA」クラスはかゆいところに手が届く1台だ。ハッチバックスタイルというと少し軽めの印象が付き纏うものだが、鼻先に大きく掲げられたスリーポインテッドスターが一切の軽さを払拭し、適度に高められた車高は乗り降りとラゲッジスペースの扱いやすさに効いている。Aクラスとそのバリエーションモデルを登場させたことで、これまで未開だった領域に踏み込んだ21世紀のメルセデスだが、新たなファンと古くからのメルセデス党の双方を納得させた新世代モデルはGLAが初めてといえる。今回、そんなGLAに施されたフェイスリフトは、人気モデルらしく真っ当なものだった。

新型「GLA」を見てすぐに変わったとわかるのは、太いグリルバーに点々と開けられた孔の存在だ。ボディパネルやシルエットなどの基本スタイルを前期型から継承する新型「GLA」だが、このパンチドグリルと呼ばれる押し出しの強いイクイップメントひとつで新旧の差別化に成功しているのである。グリル以外にもフェイス周りのブラッシュアップは入念で、大き目のフォグランプとオフロード車のアンダーガードをモチーフにしたような新型のバンパーと、LEDヘッドランプが装着されている。フロントに呼応するようにリアのランプも、クリスタル感を高めたLEDタイプに変更されていることは言うまでもない。こうして新たな意匠を手に入れた新型「GLA」は、以前に比べ高級感とクロスオーバーらしい遊び心が格段に増しているのである。

前期型でも完成度が高かったGLAだけに、室内の変更は僅かなもの。インフォテイメントのディスプレイが1インチアップの8インチになり、視認性が高められているのである。ラインナップとしては、ベーシックなGLA180、GLA250 4MATIC、そしてトップモデルのメルセデスAMG GLA45 4MATICという既存の3モデルに加え、180と250の中間に位置する2リッター ターボ・モデル、GLA220 4MATICが新たに加わっている。
新型「GLA」は、メルセデスらしく安全装備に関しても充実度が高められている。緊急ブレーキのアクティブブレーキアシストやドライバーの疲労を検知して警告を促すアテンションアシストも標準装備となっている。完成度の高さに磨きがかけられたかたちの新型「GLA」は、最旬のクロスオーバーモデルなのである。

Mercedes-Benz GLA
3,980,000円~(税込)

bruder.golfdigest.co.jp

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