他のスポーツにはない存在として
ゴルフトーナメントにはキャディがいる。
選手が唯一、自分の味方にできて、
なおかつ相談し合える存在だ。
選手によっては
ずっと同じキャディを使う選手もいれば
毎年のように変える選手もいる。
日本でも最近では帯同キャディが増えてきたが、
まだまだPGAツアーのキャディのような
プロフェッショナルな人は少ない。
単なる距離だけを伝えるのではなく、
その時の判断、グリーンの形状、
風の読み、試合の駆け引き、、、
選手とキャディを間近で見ている
我々フォトグラファーには
彼らの息遣いが伝わってくる。
PGAツアーでは1億円以上を稼ぐ
キャディがいるが、
その働きぶりは納得の存在だ。
世界を目指す、、、
きっとキャディの世界にも
そういう頼もしいヤツが出てくるだろう。
宮本 卓Taku Miyamoto
1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。