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多くの注目点に興味は尽きない 新型「レンジローバー」の進化に迫る

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2021年秋、5代目となる新型「レンジローバー」が発表され、日本での受注も始まった。今回は、新型レンジローバーで注目すべきポイントを紹介したい。

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第一に、アーキテクチャー(基本骨格)が刷新されたことが注目される。「MLA-Flex」と呼ばれる新しいアーキテクチャーは、エンジン車、PHEV(プラグインハイブリッド車)、BEV(バッテリーに蓄えた電気だけで走るピュアな電気自動車)といった多様なパワートレーンに対応するフレキシビリティが特徴だ。

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先代レンジローバーの従来型PHEVはEV走行可能距離が41.4km(WLTCモード)だったのに対し、新型のPHEVは100kmと発表されている。航続距離がかなり伸びた形となり、このあたりは実際に走らせて確かめてみたい。新型では初のBEVもラインアップされる。BEVの登場は2024年の予定で、新しいアーキテクチャーの採用によって、レンジローバーは電動化に向けた次のステージに入ったといえる。

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デザイン面では、凹凸やボディのつなぎ目を極力排した、つるんとしたサーフェイスになっていることが目をひく。これは、レンジローバーの「ヴェラール」や「イヴォーク」と共通のデザイン手法。ボディパネルを張り合わせたのではなく、ひとつの金属の塊を削り出したような印象だ。ただし、ルーフ後端からテールゲートに至る優雅な流れや、水平基調の力強いウエストラインは歴代レンジローバーの伝統を踏襲している。新しいチャレンジと、レンジローバーの伝統がどのように融合しているのかが、興味深い。

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レンジローバーとして初めて7名定員仕様が用意されることもトピックスのひとつだ。標準ホイールベースとロングホイールベースを用意することは従来と同じだが、ロングホイールベースでは3列シートを選ぶことができる。また、ウッドとレザーのインテリアがレンジローバーの魅力のひとつであるけれど、新型ではサスティナビリティに配慮した機能素材を選べる。サスティナブル素材とラグジュアリーは、果たしてどのように両立しているのだろうか。そこも実車で確認したい。

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操縦性や乗り心地、悪路走破性能に関しては、どの時代もレンジローバーは高級SUVのトップを走っていた。新型では、足まわりをトータルでコントロールする「インテグレーテッドシャシーコントロール」が採用されるほか、四輪操舵機構も備える。また、電子制御式のエアサスペンションも新世代に移行したという。従来型でも乗り心地は完璧だと感じたけれど、完璧の上はあるのか? 試乗が楽しみでならない。

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もうひとつ、静粛性も注目したい。従来型でも感動するほど静かだったのに、「アクティブ ノイズ キャンセレーション」がさらに進化して、次世代のシステムに移行したという。これはノイズをマイクで拾い、その逆位相の音を流すことでノイズを打ち消す仕組み。こちらも試乗して確かめたい。

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レンジローバーは、「砂漠のロールス・ロイス」と呼ばれた高級SUVの先駆けだった。けれどもいま、ロールス・ロイスが「カリナン」を発表するなど、この分野も百花繚乱となっている。パイオニアがどれだけの進化を果たしたのか、自動車ファンだけでなく、世界中の自動車メーカーが注目しているはずだ。

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ランドローバー レンジローバー ファーストエディション   車両本体価格:22,400,000円(税込)

  • ボディサイズ | 全長 5052 X 全幅 2209 X 全高 1870 mm
  • ホイールベース | 2997 mm
  • エンジン | V8ツインスクロールターボエンジン
  • 排気量 | 4395 cc
  • 最高出力 | 530 ps(390 kW)/ 5500 - 6000 rpm
  • 最大トルク | 750 N・m / 1800 - 4600 rpm

 

  • Text : Takeshi Sato

お問い合わせ先

  • ランドローバーコール(土・日・祝除く9:00-18:00)フリーダイヤル:0120-18-5568

    www.landrover.co.jp
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