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旅する写心 〜「コース巡礼」9.ロイヤルトゥルーンGC 8番ホール

世界中の名門コースを巡る旅で、
シグネチャーホールに立ち
目の前にひろがる景色を感じる。
14日開幕の「全英オープン」会場、
ロイヤルトゥルーンならば8番ホール。
123ヤード、パー3。

「ポステージ・スタンプ」と名付けられたホール。
ティーグランドに立ち、しばし動けなくなった。

これほどまでに恐怖感を
覚えたホールはあっただろうか。
たかが123ヤード。
それなのにグリーンは遠くに
小さくあるようにみえてしまう。
グリーン周りには5つの深いバンカーが
口を開けて待っている。

別に命を取られるわけじゃぁない。
でも気持ちが逃げてしまっているのだ。
挑め!!
もう一度心を奮い立たせる。

思えば遠くまでゴルフをしにきたものだ。
でもその甲斐はあった。
こんなに愉しめるのだから。

Royal Troon Golf Club(Old Course)
イギリス・トゥルーン
8th hole(Postage Stamp) 123yards Par3

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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