新型レンジローバー スポーツ×中村貞裕  さらなる高みに挑戦し続ける意志

株式会社トランジットジェネラルオフィスの代表取締役社長を務める中村貞裕、52歳。カフェブームの仕掛け人として知られる彼は、近年「おいしいトランジット」を標榜し、様々な業態のレストラン・ダイニングやライフスタイルプロジェクトを成功に導いている。シーンの牽引役である中村に新型『レンジローバー スポーツ』のステアリングを託し、その印象と自らが見据える未来について訊いてみた。

スポーツで唯一の例外、ゴルフは一生続けられる

ロンドンとパリの出張を終え、この日朝の到着便で東京に降り立った中村は、新型レンジローバー スポーツのステアリングを握ると、群馬県にある瀟洒なゴルフコース『ザ・レーサム』へと向かった。

「ゴルフは好きですね。自分の人生の中で唯一、長く続いているものなんです。僕は子供の頃からものすごくミーハー。流行りのものに飛びついて、ちょっとできるようになると飽きてやめてしまう。サーフィン、スケボー、DJ、料理、ギター、何をやってもその繰り返し(笑)。ところがゴルフはもう6年続いている!同じ時期にはじめた友達がちょうどいいライバルだったり、日によって上手くなったりヘタになったりツンデレな感じが、今の僕の年齢とか性格に合っているのかも。

あとゴルフをしなかったら出会わなかったような人達との人脈が広がっていくのも面白い。ゴルフは4つぐらいのグループがいて、どんどん予定が入っていっちゃうから抜け出せなくなっているというのもありますけど。ゴルフにハマったことで『パシフィック ゴルフクラブ』というブランドもはじめました。趣味と仕事を一緒にしちゃったので、ゴルフは一生続けますよ」。

きっかけは飽きやすい性格

ゴルフ以外において「飽きやすい」という性格は、直に現在のトランジットジェネラルオフィスの成功へとつながっている。

「飽きっぽいというか、広く浅く色々なものに手を出すという性格のまま社会人になってみると、友達や上司に『ナカムラ、今流行りのお店ってどこなの?』と頼りにされて、いつの間にか“旬”に詳しい人になっていた。以前はひとつのことを追求できないことがコンプレックスだったけれど、周りから頼られることでスーパーミーハーな自分を肯定できるようになったんです。

僕はプロデューサー的な立場でコンセプトを出して、実際にはウチのスタッフとプロフェッショナルなクリエーターの方がチームを組んで仕事の完成度を高めていく。プロジェクトをスタッフに任せたら、意見を挟むことはしません。その人を選んだ時点で“心中”するような感じですから。そういったスタイルなら僕はいくらでもプロジェクトの数を増やしていける。それがいつの間にか“トランジットらしいやり方”になっていたんです」。

オフの時間をオンにする、それがモチベーション

2001年に誕生したトランジットジェネラルオフィス。手掛けてきたプロジェクトには様々なものがある。オーストラリア発で朝食が有名な『Bills』や大手町のフレンチ『THE UPPER』、誕生から8年ですっかり湘南の風景に馴染んだドライブインカフェ『Pacific Drive IN』、さらに小淵沢に誕生したアウトドアの複合施設『FOLKWOOD VILLAGE』等々。だが、これらは同社が手掛けているプロジェクトのほんの一部であり、会社名が表に出てこないものも数多く存在している。

「僕はよく『オフの時間がオンになる場所をつくろう!』と言っているんです。仕事が終わった後の時間は基本的には“オフ”なんだけれど、ウチのお店に来たら日常が非日常になってスイッチがオンになる。そんなテンションが上がる遊び場をつくりたい。僕自身そういう遊び場が大好きだし、それが昔からモチベーションになっているんです」。

このクルマもまた中村のスイッチをオンにしてくれる。新しいレンジローバー スポーツだ。その存在感、そしてエキサイティングなハンドリングがすっかり気に入った様子。

「スタイリングはずいぶんすっきりとした感じに変わっているけれど、ひと目で新型のレンジローバー スポーツだとわかる。伝統の力ですよね。そして乗り込んだ瞬間のインテリアの雰囲気も全然違う。素材の質感も、色も匂いも違って、そんな室内から外の景色を見ると、ロンドンとか海外っぽい感じに見えるのも好き。

我々が手掛けているお店って、雰囲気はもちろんだけれど、そこで働いている人とお客さんがそろうことでイメージが完成すると思っているんです。レンジローバー スポーツの場合も『このクルマに見合う格好をしないと』『がんばらなきゃ』と思わせてくれる。ゆったりとリラックスするのではなくスイッチが入って、テンションが上がる。このレンジローバー スポーツは僕らの言葉で言うところの『トランジットっぽい!』という感じがしますね」。

お店と人の質を高める、未来への挑戦

自らの性格を「スーパーミーハー」とも言う中村。だが、実際の彼はひとつひとつのプロジェクトの成功に満足して踏みとどまったりしない。あくなき挑戦者なのである。常日頃からアンテナの感度を最大限に高め、そして未来に対してワクワクし続けている。

「海外に行って色々とインプットして、それをスタッフたちと共有することでアウトプットする。出し惜しみしないでアウトプットしないと、いい情報が入ってこない。目利きになれないと思っているんです。これから先? 今年発表するプロジェクトもいっぱいあるし、仕掛けたいものもある。飲食だけじゃなく、ライフスタイル全般に目を向けていますよ。

昨年秋に小淵沢(山梨)にオープンした直営のキャンプ場『FOLKWOOD VILLAGE』がそのいい例。すごくいいサウナがあるんです。海外で吸収したり、都市部で培ったノウハウを地方創生に生かしたりする。あとは僕もそろそろ歳だから、足腰に効くサプリとか、ゴルフ専用アミノ酸とか」。

軽妙な語り口で未来のプロジェクトを明かす中村。だが、その心の中には、店のイメージはスタッフと客がそろうことで完成するという確たる信念がある。

「ウチはソムリエだけで40人以上いるんです。バリスタもたくさんいる。彼らのために今ある焙煎所ももっと大きくして、そこに研修施設も併設してアジアからも人が来て学べるようにしたい。トランジットは、ソムリエやバリスタ、シェフ、バーテンダー、パティシェなどスペシャリストの育成やスタッフの成長に力を入れています。人件費を上げて離職率は下げる。でもお金で人を集める感じではなくて、お店の魅力でスタッフが集まってくるのがベスト。これから10年はお店も人もスペシャリティという部分にこだわって、質を上げていこうと思っているんです」。

ザ・レーサムのエントランスでのレンジローバー スポーツとのフォトセッションの間、「いいよねー、このクルマ」と何度も口にした中村。「トランジットっぽいクルマ」と出合ったこの日、彼のスイッチは入りっぱなしだった。

ランドローバー レンジローバースポーツ オートバイオグラフィー メーカー希望小売価格:1,457万円(税込)
  • ボディサイズ | 全長 4960 × 全幅 2005 × 全高 1820 mm
  • ホイールベース | 2995 mm
  • 車両重量 | 2450 kg
  • エンジン |6気筒 ターボチャージドディーゼル+MHEV
  • エンジン排気量 | 2993 cc
  • 変速機 | 8速 AT
  • 最高出力 | 300 ps(221 kW) / 4000 rpm
  • 最大トルク | 650 N・m / 1500 - 2500 rpm

お問い合わせ先

ランドローバーコール(土・日・祝除く9:00-18:00)フリーダイヤル:0120-18-5568
www.landrover.co.jp

撮影協力

THE RAYSUM

2022 For The Players By The Players開催コース。美しい自然を感じ、戦略性に富んだゴルフを楽しみ、地域の食材を使った食事に舌鼓を打ち、ホテルやスパで安らぐ。すべては、ゴルフプレイヤーのために。

群馬県安中市安中5853 [お問い合せ]027-382-5151

予約はこちらから
閉じる