
カリフォルニア州モントレー半島と聞けば、ゴルファーなら真っ先に思い浮かべるのはペブルビーチ ゴルフリンクスだろう。だがクルマ好きにとっても、この地は特別な場所だ。毎年8月に開催される「モントレー・カー・ウィーク」は、オークションやクラシックカーレース、そして世界の名だたるメーカーが新型車を披露する一大イベントとして知られている。
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その舞台で今年、大きな注目を集めたのがランボルギーニだ。8月15日、彼らは世界限定30台のスペシャルモデル「フェノメノ(Fenomeno)」を発表した。フラッグシップをベースにした少量生産モデルを世に送り出してきた同社の伝統を受け継ぐ存在であり「ヴェネーノ」や「シアン」、「カウンタックLPI 800-4」の系譜に連なる。

車名の由来はランボルギーニらしく闘牛の名。実在したメキシコの闘牛、フェノメノがそのまま冠されている。イエローとブラックに塗り分けられたボディは、ひと目で最新のランボルギーニとわかるアグレッシブな造形。フロントボンネットやリアタイヤ前方に設けられた冷却ダクトはデザイン上のアクセントであり、歴代レーシングモデルの要素を織り込んだチェントロスティーレ(デザイン部門)の仕事だ。

カーボンファイバー製モノコック「モノフューズレージ」を核に、フロントオーバーハングの構造材やボディパネル、内装にもカーボンを徹底採用。高剛性と軽量化を両立させている。さらにセンターロック式ホイール、カーボンセラミックブレーキ、このモデル専用にブリヂストンが開発したセミスリックタイヤなど、細部まで抜かりがない。

心臓部は6.5リッターV12エンジン(835ps)にフロント2基・リア1基のモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)。システム最高出力は1080psに達し、AWDを介して路面に叩きつけられる。これは現行フラッグシップ「レヴエルト」の1015psを凌ぐ、ブランド史上最高の数値だ。最高速度は350km/h以上を誇る。

価格は約6億円。わずか30台の限定生産という希少性も相まって、発表と同時にすでに完売。圧倒的な存在感とバリューを誇示するこの結果は、むしろ当然といえる。

ランボルギーニ フェノメノ 車両本体価格: 約6億円
- ボディサイズ | 全長 5014 X 全幅 2076 X 全高 1161 mm
- ホイールベース | 2779 mm
- 車両重量 | 1772 kg
- 排気量 | 6498 cc
- エンジン | V12+3モーター(ハイブリッド)
- 最高出力 | 1080 PS(794 kW)
- トランスミッション | 8速 DCT
- 最高速度 | 350 km / h以上T
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Text : Takuo Yoshida








