ポルシェ911が8世代目に進化 ボクサー6ターボは、最高出力450psに到達

ポルシェは、第8世代(タイプ922)へと進化した新型「911」を発表した。これまでも常にスポーツカーのベンチマークとなってきた911。最新仕様もしっかりとポルシェのDNAを継承しており、力感あふれるエクステリア、10.9インチタッチスクリーンモニターを装備した斬新なインテリアによって「911」としての不変性と現代性を示している。

第8世代(タイプ922)では、エクステリアデザインを完全に刷新。フロントは45mmワイドになり、ドアと面一の電動ポップアウトハンドルは、テーパーの付いた滑らかなサイドラインを際立たせている。LEDヘッドライトが採用されたフロントフェイスは、初代911を彷彿させるもの。リヤセクションは最新ポルシェのデザインテーマである、エレガントなシームレスライトバーが印象的だ。フロントセクションとリヤセクションを除くボディはアルミニウム製となる。

インテリアに目を移すと、埋め込まれたメータを備えた直線的なラインは、1970年代の911を想起させる。10.9インチセンタースクリーンは、操作スピードが格段に向上。スクリーン下の5個のスイッチを備えたコンパクトなユニットによって、重要な車両機能に直接アクセスすることができる。標準装備となる「ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム(PCM)」には、大量のデータに基づくオンラインナビゲーションと「ポルシェ コネクトプラス」も含まれている。

これまで以上にパワフルになった新世代水平対向6気筒(ボクサー6)ターボエンジンは、インジェクションプロセスの改善、ターボチャージャーの新レイアウト、給気冷却システムによって駆動効率が向上。これに新開発の8速デュアルクラッチトランスミッションが組み合わせられる。さらに新たなトピックとして、ウェット路面での走行をより安全にする「ポルシェ ウェットモード」、熱探知カメラを備えた「ナイトビジョンアシスト」など、先進のドライブアシスタンスシステムも採用された。

911カレラSと911カレラ4Sの水平対向6気筒ターボエンジンは、先代を22kW(30ps)上回る、最高出力331kW(450ps)を発生。0→100km/h加速はついに4秒の壁を打ち破り、後輪駆動クーペの911カレラSが3.7秒、4WDモデルの911カレラ4Sは3.6秒と、それぞれ先代モデルを0.4秒も上回った。オプションの「スポーツクロノパッケージ」仕様車では、さらに0.2秒も速くなるという。最高速度は308km/h(911カレラS)、306km/h(911カレラ4S)。燃料消費量は、911カレラSが8.9リッター/100km、911カレラ4Sが9.0リッター/100kmとなっている。

スポーツカーの大本命たる911が、さらに魅力的に進化した。最新のテクノロジーを惜しげもなく投入しながらも、今回も911の個性はしっかりと守られている。ゴルファーとしては、よりユーティリティに優れたパナメーラやカイエン、マカンに目が行きがちだが、やはりポルシェ ファンならば、一度は911をチョイスに加えてみてはいかがだろう。日本への導入は2019年中になりそうだ。

bruder.golfdigest.co.jp

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