クルマの選択肢が豊富になりつつある昨今だが、ゴルファーにとっての究極の1台は?という問いに対する答えにブレはない。たっぷりとしたラゲッジエリアと室内空間はもちろんのこと、当代一流の高い物的質感とスピードに対する知的好奇心を満たす、スポーティな操作性も欠かせない。BMWのフラッグシップ・セダンである7シリーズは、その理想的な1台といえる。
現在のBMWのラインナップは実に幅広い。プレミアムスモールのミニやピュアEVであるBMW iといったブランドまで含めれば、乗用車領域の全てをカバーしていると言っていい。だがそれでもBMWのフラッグシップモデルといえば、今も昔も変わらない。伸びやかなボディに最新のテクノロジーを凝縮した4ドアセダン、7シリーズである。
7シリーズというクルマを手短に説明するならば、BMWのラインナップ中で最も大型の4ドアセダンと言うことになる。だがしかしBMWのフラッグシップ=旗艦というポジショニングはそこまで単純に言い表せるものではない。
BMW7シリーズは世界中のエグゼクティブの日常に欠かせないショーファーカーであり、一方自らステアリングを握るオーナーに「駆けぬける歓び」を伝える能力にも長けている。これ以上ないステータス性を備えた4ドアセダンは究極のファミリーカーと同義であり、同時に最上級のゴルファーズエクスプレスとして確固たる地位も築いているのである。
現在6代目となっているBMW7シリーズは、その全ての代において時代の最先端を行くテクノロジーが惜しみなく注ぎ込まれた結果、5シリーズや3シリーズといったBMWモデルのみならず、セダン全体の未来を示唆する存在として注目を集め続ける1台となっている。
堂々としたボディサイズを誇るセダンがゆったりと進み、カントリークラブのエントランスに止まる。力強い水流によって磨き出されたようなダイナミックなボディライン。微かに青みがかったサイドウインドーから、ファーストクラスのように上質な室内空間が透けて見える。BMW 740d M Sport x Driveの登場である。
現行のBMW7シリーズはもちろん、ひと目でそれとわかる貫禄のあるスタイリングの中に、数々の技術的なトピックを内包している。
カーボンファイバーでモノコックボディの強化に用いるという他に例を見ないカーボン・コアによって強く軽く構成されたボディは、先代に比べて130kgもの軽量化を達成しているし、印象的な表情を作り出すヘッドライトには、量産車として初めてレーザーライトを導入し、既存のLEDヘッドライトの2倍近い照射距離を実現している。
もちろん革新は室内にも及んでおり、ドライバーの手の動き(ジェスチャー)を検知してインフォテイメントの操作ができるBMWジェスチャー・コントロールも、ヒトとクルマのシームレスな関係を大幅に向上させている。
だがこのクルマの真価は、そこに込められた最新のテクノロジーが、BMW7シリーズが長年培ってきた伝統と融合することによって、ドライブフィールに表出している点だろう。
たっぷりとした容量のあるドライバーズシートに腰を下ろし周囲を見渡すと、そのクオリティの高さに圧倒される。正面に据えられたステアリングとその周囲に広がる操作系は、スポーティな設えを見せる。
だが水平方向に伸びやかな造形のダッシュパネルから室内をぐるりと囲むようなインテリアの意匠は、究極のラグジュアリーカーであることを主張している。このクルマにはスポーティとラグジュアリーという、一見相反する2つのキャラクターが共存しているのである。
スタートボタンを押し、740d M Sportに搭載された3リッター V6のディーゼル・エンジンを目覚めさせ、走り出してみる。最初に驚かされるのは、当たりの柔らかいエレガントな乗り心地と、路面の状況を的確に伝えてくれる敏感なステアリング・フィールである。
BMW7シリーズのサスペンションには、2アクスル・エア・サスペンションが装備されており、走行モード切替えのドライビング・パフォーマンス・コントロールで「コンフォート」を選ぶと、究極のラグジュアリーカーが完成する。「スポーツ」、「コンフォート」、そして「エコ・プロ」といった走行モードを選べるドライビング・パフォーマンス・コントロールの効果は車体の隅々に及んでいる。
サスペンションの硬さやダイナミック・ドライブ(アクティブスタビライザー)、車高やDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)の設定はもちろんのこと、パワーユニットの出力特性や電子制御8速ATトランスミッションのシフトマナーを変化させることで、BMW7シリーズのドライブフィールにいくつもの表情を与えている。
例えば早朝の空いた高速道路を通ってカントリークラブへと向かうようなシチュエーションでは、引き締まった俊敏な走りを実現してくれる「スポーツ」モードがドライバーの体を目覚めさせ、ドライビングの楽しみが気分を盛り上げてくれる。カントリークラブ手前にあるほどよいカーブが続く路面では、カーボン・コアが導入されたボディの堅牢な感覚が、これまでのフルサイズ・セダンにない軽快感を演出してくれる。
一方ほどよいプレー後の疲れを伴った帰路では「コンフォート」を選ぶことで、ゆったりとしたサロンのような空間に癒されながらリラックスした移動を楽しむことができる。その際に有効なのはドライビング・アシスト・プラスをはじめとするドライバー支援システムで、前走車と一定の距離をおいて追従するクルーズコントロールに加え、ステアリング&レーン・コントロール・アシストにより、車輛は常に車線の中央をキープして走ってくれる。
指先の動きひとつでインフォテイメントを操るジェスチャー・コントロールは、そんなリラックスしたシーンにマッチした機能と言えるかもしれない。
一方、大事なゲストを迎え入れる助手席やリアシートにも、BMW7シリーズ特有の、極上のおもてなしが込められている。7シリーズには後席の足元が140ミリ広げられたロングホイールベースモデルも用意されているが、今回の740d M Sport x Driveのようなスタンダードホイールベースのモデルでも充分な足元スペースが確保されており、ストレスフリーな長距離移動を約束してくれる。
リアシートに4ゾーン・オートマティックエア・コンディショナーやオーディオの操作パネルが備わっているあたりも、フラッグシップ・セダンに相応しい装備の充実ぶりといえるだろう。
室内空間に負けず劣らずリアのラゲッジスペースは広大だ。電動で大きく開閉するラゲッジスペースには横方向と斜め方向を組み合わせることで最大3本のツアーサイズのキャディバッグを余裕をもって搭載することができるのである。
BMW7シリーズのゆったりとしたサイズ感や最新のテクノロジーを巧みに織り込んだ使い勝手の良さは、これ以上ないほどの極上のドライビング・ラグジュアリーをゴルファーにもたらしてくれる。
スポーティなドライブフィールでドライバーを愉しませ、安心感を与え、そして極上の室内空間と乗り心地でゲストをもてなす。またカントリークラブのエントランスで佇むBMW7シリーズは、オーナーの人となりを雄弁に物語る存在でもあるに違いない。
クルマの世界は目まぐるしく変化し、選択肢も次々に増えているが、しかしゴルファーにとってのベストな選択は一切ブレることがない。BMWのフラッグシップ・セダンはいつの時代もクルマの未来を切り開く新しさを含み、オーナーに最新の“駆けぬける歓び”をもたらしてくれる1台なのである。
BMW 740d xDrive M Sport
メーカー希望小売価格:14,480,000円
- ※写真はオプション装着車。
- ※表示価格にはオプションは含まれておりません。
- ※価格には保険料、税金(消費税除く)、自動車リサイクル料金、その他登録等に伴う費用等は含まれておりません。
- ボディサイズ | 全長5、110×全幅1,900×全高1,480mm
- ホイールベース | 3,070mm
- エンジン | 直列6気筒ディーゼル
- 排気量 | 2,992cc
- 最高出力 | 320ps(235kW)/ 4,400 rpm
- 最大トルク | 680N・m / 1,750~2,250 rpm
お問い合わせ先
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ビー・エム・ダブリュー株式会社 / BMW Group Japan
BMWカスタマー・インタラクション・センター 0120-269-437
https://www.bmw.co.jp/ -
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