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ランボルギーニ第3のモデル、ウルスいよいよ登場。最高速度305kmを誇る世界最速のSUV

ランボルギーニは、アヴェンタドール、ウラカンに続く第3のモデル「ウルス」を発表した。ウルスは、同社にとって初となるSUVモデルとなる。フロントに搭載される4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、最高出力は650ps、最大トルクは850Nm、パワーウェイトレシオはSUVモデルとしてクラス最高の3.38kg/psを発揮。0-100km/h加速は3.6秒、0-200km/h加速は12.8秒、最高速度は市販されているSUVの中で最速の305km/hを誇る。

今回、与えられた「ウルス」という名称は、ランボルギーニに受け継がれてきた伝統にのっとり、闘牛の世界に由来する。ウルスはオーロックス(家畜牛の祖先)としても知られている、大型の野生牛。過去500年間にわたり繁殖されてきたスペインの闘牛は、ウルスと非常に近い外見をしている。

エクステリアは、かつてラインナップされていたオフロードモデルの「LM002」や、スーパースポーツからインスピレーションを得ており、全体フォルムの2/3がボディ、残りの1/3がウインドウという、ランボルギーニスーパースポーツの比率を採用。低く鋭い、一目でランボルギーニと分かるアグレッシブなスタイリングをまといながら、最大5人が乗車できるスペースも確保した。

搭載されるパワーユニットは、新開発のアルミニウム製4.0リッターV8ツインターボ。これに8速オートマチックギヤボックスが組み合わされる。ランボルギーニとしては初のターボエンジンの採用は、特にオフロードにおいて必要とされる低回転域の高いトルクレベルを実現するためと、ランボルギーニは説明する。ターボチャージャーを燃焼室近くのエンジンルーム中央部分に置いたことで、最適なエンジン応答性を確保。ツインスクロールターボチャージャーは同時に作動し、全負荷状態で最大出力を提供する。これによりターボラグが低減され、低速時でもあらゆる回転域で最大トルクと円滑な出力を確保したという。

ウルスに採用された四輪駆動システムは、あらゆる路面や天候状況で、安全で応答性の高いドライビングダイナミクスを実現。トルセン式センターディファレンシャルは、特にオフロードで最大の制御と機敏性を提供する。通常はフロントとリヤに、40対60でトルクを配分。路面状況に合わせて最大70%のトルクがフロント、87%がリヤへと配分される。アヴェンタドールSから導入された「リヤホイールステアリング」がウルスでも採用された。これは、車速と選択したドライブモードに応じて、リヤステアリング角に最大で±3.0度の差がつけられるシステム。低速時はリヤのアングルがフロントアングルとは反対方向に切られ、最小回転半径を低減。逆に高速時はリヤアングルがフロントホイールと同じ方向になり、安定性と乗り心地を向上させるとともに、ドライビングダイナミクスを最適化する。

アウトモビリ・ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOは、ウルスについて次のようにコメントした。「ウルスの開発に関しては、ランボルギーニのDNAをSUVに吹き込むという、明確なビジョンを持ってアプローチした。そして、これまで不可能だったスーパーSUVというレベルに到達することができた。デザイン、パフォーマンス、ドライビング、エモーションの点で真のランボルギーニであると同時に、様々な環境に適した1台になったと言えるだろう。ウルスはハイパフォーマンスカーとして、ランボルギーニ・ファミリーに完全にフィットする。多くのカスタマーや我々にとって、新たな可能性の扉を開く『スーパーSUV』になった」

ランボルギーニが初めて手がけたSUVモデル「ウルス」は、ランボルギーニらしい最高のパフォーマンスを確保しながら、同時にSUVとしての使い勝手も実現した。これまで実用性という面で、ゴルファーの選択肢になかなか入ってことなかったランボルギーニだが、ウルスは既存のSUV達の強力なライバルとなることは間違いないだろう。そして、ゴルフ場の駐車場で見かけることが少なかったランボルギーニを見ることができる日も近いのではないだろうか。

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