チューダーは2018年10月末、日本に本格上陸を果たした時計通に愛される名門ブランドだ。今回紹介するのは「ブラックベイ GMT S&G」。この春、3年ぶりにジュネーブで開催された世界最高峰の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2022」で発表された新作GMTモデルだ。
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日本本格上陸前まではフランス語読みの「チュードル」の名で知られていた。「ロレックス」の創業者ハンス・ウィルスドルフ氏の「ロレックスの技術と信頼をもって確固たる品質と先駆性を備えた腕時計を創りたい」という想いを継ぎ、1926年に誕生した。ネーミングはイギリスの「チューダー朝」にちなむ。
ブラックベイ GMT S&Gには、時分針に加え、もうひとつのタイムゾーン(セカンドタイム、あるいはホームタイム)の現在時刻を表示できる24時針、さらにうまく活用すれば3つめのタイムゾーンの現在時刻がわかる回転式24時間ベゼルが搭載されている。
しかもタフな200m防水のダイバーズウォッチながら、ケースとブレスレットはステンレス(SS)とイエローゴールドのパーツを組み合わせたバイカラー(コンビ)仕様となっている。マットブラウンとブラックを基調にゴールドを効かせたベゼルや、文字盤のレトロな色使い、スノーフレーク型の時針など、アンティークファンなら感涙せずにはいられないディテールも魅力。
搭載されるムーブメントもクロノメーターを超える厳しい基準を満たした逸品だ。渡航制限が解除され、需要が高まりつつある海外旅行にぴったりのモデルで、大人の男の“旅時計”としてこれほどふさわしいGMTウォッチはほかにないだろう。
ブラックベイ GMT S&G 67万8700円(ブレスレット仕様) / レザーストラップ、ファブリックストラップ仕様は52万4700円(いずれも税込)
- SPEC
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- ケース径:41 mm、ケース厚:14.6 mm
- 自動巻き、SSケース&イエローゴールドベゼル&リュウズ、SS&イエローゴールドブレスレット、GMT(デュアルタイム)機能、COSC(スイスクロノメーター検定協会)クロノメーター認定、パワーリザーブ約70時間、200m防水
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Text : Yasuhito Shibuya