フルメタルで大人の風格 G-SHOCK「GM-B2100D」

G-SHOCK(ジーショック)と聞くと、高校生や大学生の頃を思い出して「懐かしい」と感じる人も多いだろう。今回は新作の「GM-B2100D」を紹介する。「GM-B2100D」は、「GA-2100」をベースとした待望のフルメタルモデルだ。

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初代G-SHOCK「DW-5000C-1A」(左)。時計のモジュールをケース内に浮かせる中空構造で、それまでの時計では不可能だった耐衝撃性能を実現した

1983年に登場したG-SHOCKの初代モデル「DW-5000」(デジタル)の八角型ベゼル&ケースのコンセプトをさらに磨き上げ、2019年に登場した「GA-2100」(アナログ)は世界中で爆発的なヒットを記録した。クルマの世界にクラスや価格を超えた名作があるように、時計の世界では「GA-2100」がそれに値するだろう。

左)初代のフルメタルモデル「GMW-B5000D-1JF」6万6000円(税込)発売中

右)ゴールドケース&ブレスレットのG-SHOCK「G-D5000-9JR」世界35本限定。770万円(税込・完売)

このフルメタルモデルを語る前に、G-SHOCKの歴史を振り返っておこう。1981年にカシオ計算機の若手エンジニアだった伊部菊雄(いべ・きくお)氏が「落としても壊れない丈夫な時計」として開発をスタートした。「10mの高さから落としても壊れない」「10気圧防水」(※現在は20気圧防水)「10年間は使える」、この3つの条件を満たすタフな腕時計の新ジャンルを確立し、世界的な大ヒットとなった。

初代モデル誕生から35周年を迎えた2018年には、フルメタルバージョンの「GMW-B5000D」が登場。初代モデルの「DW-5000」をベースに、ステンレススチールを採用し、自動時刻修正や簡単時計設定を行える「スマートフォンリンク」機能が搭載された。翌2019年には世界35本限定のフルゴールドモデルが販売され、瞬く間に完売した。

人気モデルが次々とフルメタル化され、オリジナルをはるかに超えたデザイン性と機能性で、時計愛好家たちを魅了し続けてきた。「GM-B2100D」もオリジナルを踏襲しつつ、大人の風格が加わっている。「G-SHOCK=カジュアルウォッチ、セカンドウォッチ」というこれまでのイメージを大きく変え、TPOを問わず着用できる仕上がりだ。高級腕時計の需要が高まり、一部ブランドでは品薄が加速する今、あえて“外しの”G-SHOCKを選ぶという選択肢はありなのかもしれない。

CASIO /カシオ

2100 Series GM-B2100D-1AJF 7万1500円(税込) /ブラックIPモデル、ローズゴールドIPモデルは8万300円(いずれも税込)

SPEC
  • ケース径:44.4㎜、ケース厚:12.8㎜
  • ソーラー駆動クォーツストップウォッチ機能、デュアルタイム表示機能、フルオートカレンダー機能、スマートフォン専用アプリによる自動時刻修正、簡単時計設定、ワールドタイム設定(世界約300都市)、タイム&プレイス、リマインダー機能、20気圧防水

お問い合わせ先

Text : Yasuhito Shibuya

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