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あなたもアポロ8号の宇宙飛行士に!? オメガ「スピードマスター グレー サイド オブ ザ ムーン」

時計の世界には、語り継がれる“伝説”がある。その筆頭が“ムーンウォッチ”――NASAの過酷なテストを唯一クリアし、有人宇宙計画の正式装備として宇宙飛行士の腕に巻かれた、オメガの機械式クロノグラフ「スピードマスター プロフェッショナル」だ。

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1969年7月20日、アポロ11号の宇宙飛行士ふたりが月面に降り立った瞬間、この時計は「月で使われた最初の腕時計」という歴史的地位を手にした。だが物語はそこにとどまらない。1970年のアポロ13号では、コンピュータがダウンした極限状況の中、地球帰還の成否を分ける大気圏再突入角度の調整を、このクロノグラフで計測。宇宙飛行士の命を救ったエピソードは映画にもなり、“ムーンウォッチ”の名声を確固たるものにした。

そのスピードマスターには驚くほど豊富なバリエーションが存在する。直系の手巻きムーンウォッチは21モデル。さらに「ファースト オメガ イン スペース」や「スピードマスター ’57」、名機キャリバー321を復刻した「キャリバー321」まで、手巻き・自動巻き・クォーツを含め10数種の世界観が広がっている。

今回取り上げるのは、その中でも異彩を放つ「スピードマスター グレー サイド オブ ザ ムーン」の最新作。1968年、人類初となる月周回飛行を成功させ、地球から見えない“月の裏側=ダークサイド”を撮影したアポロ8号。その乗組員全員がスピードマスターを着用していた事実に着想を得て生まれたコレクションである。

アポロ8号が残した月裏側の写真は、いま見ても強烈だ。常に同じ面しか地球に見せない月。その“未知の領域”を初めて捉えた一枚には、宇宙船の影すら映り込んでいる ©NASA

今年秋に発表された最新作のうち、BRUDERが注目したのはジム・ラヴェル船長の名言 「The moon is essentially gray(月は本質的にグレーだ)」 にちなむ3インダイヤルクロノグラフだ。ブラックを基調としたメインモデルとは異なり、ケース・文字盤・ストラップにいたるまで、すべてを繊細なグレーで統一。まるで月面の質感が腕元に落ちてきたような静かな奥行きを湛えている。

しかし真の驚きは、搭載される手巻きCal.3869の仕上げだ。オメガが得意とするレーザー加工で、ムーブメントのパーツひとつひとつに“月の表面”を思わせる精緻なパターンを立体的に刻印。スケルトン化された文字盤とシースルーバックからは、その細部が息づくように動く様子をいつでも覗くことができる。腕の上で「月周回飛行の視界」が再現されているかのような、唯一無二の体験である。

“グレー サイド オブ ザ ムーン”の系譜には多様なバリエーションが存在するが、ここまで徹底してグレーに振り切り、“大人のクールさ”を纏ったモデルは他にない。ぜひ店頭で実機を手に取り、その質感と世界観を味わってほしい。

OMEGA / オメガ
スピードマスター グレー サイド オブ ザ ムーン
Ref.310.92.44.50.06.001(左)/Ref.310.92.44.50.06.002(右) 価格:各232万1000円(税込)

SPEC
  • ケース径:44.25 mm
  • ブラックセラミックケース、手巻き、パワーリザーブ約50時間、 ストラップ:ナイロン(001)/ラバー(002)、防水性能:5気圧(50m)

お問い合わせ先

  • オメガ・ウォッチ カスタマーサービス TEL.057-000-0087

Text : Yasuhito Shibuya

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