
ゴルフには「19番ホール」と呼ばれる習慣が古くからあります。18ホールを回り終えた後、クラブハウスに併設されたバーで仲間たちとその日を振り返り、語らう時間は昔から欠かせないものでした。ゴルファーでなくとも、お酒との付き合いは大人の嗜みのひとつ。アルコールをテーマにした新連載の2回目も、東京・大手町のレストラン「THE UPPER」のバーテンダー川口竜治さんにとっておきのボトルを紹介いただきました。
ウイスキー「シーバスリーガル 匠リザーブ 12年」
シーバスリーガルはその名を世界に馳せるスコッチウイスキーの老舗ブランドです。スコットランド北部ハイランド地方出身のジェームス、ジョンのシーバス兄弟が、主に食品を扱うシーバス・ブラザーズ社を立ち上げたのは1801年。後の1840年代に“王室御用達”となるウイスキーの開発に乗り出しました。
200年以上の歴史の中でシーバスリーガルは様々なチャレンジを行ってきました。2024年にリリースされたこの「匠リザーブ」もまた革新的。ウイスキーの製造過程の最後に、日本酒が入っていた樽で寝かせる工夫が施されています。シーバスリーガルの原酒が入っていたオーク樽で、富山・桝田酒造店の日本酒「満寿泉(ますいずみ)」を熟成。“日本酒カスク”と言うべきその樽をウイスキーのフィニッシュに使うのです。
ボディがしっかりとしたスコッチらしい味わい。その最後に、日本酒のフルーティーな香りが鼻腔を駆け抜けます。おいしい日本酒って、すいすい飲んでしまうことがありますよね。アルコール度数40度のこのウイスキーも、ストレートやロックで飲んでも、グラスを空けるたびに「もう一杯」と言いたくなる“危険”なお酒。

今回はゴルフの聖地の名前が付いたウイスキーベースのカクテルを紹介します。その名も「セントアンドリュース」。スコッチとドランブイ(モルトウイスキーをベースにしたリキュール)、オレンジジュースを同量入れて氷とシェイク。ストレートで飲む時よりも味に奥行きが出て、気分を明るくさせてくれます。
ちなみにこの「匠リザーブ」はスコッチとは呼べません。スコッチウイスキーの規則において、日本酒カスクは熟成容器として認められず、英国ではスピリットドリンクとして定義。日本でも酒税法でウイスキーの表記に留まっています。そんな蘊蓄(うんちく)を語れるのも、こだわりの詰まったお酒と、バーの空間ならでは。
飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
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「THE UPPER」バーテンダー 川口竜治
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THE UPPER

歴史と革新、そして国際色に満ちた東京・丸の内の新進気鋭のレストラン。芸術的かつ伝統に敬意を払う料理と、最高峰のホスピタリティ、前衛的な空間がゲストの高揚感を演出する。9階フロアの天井まで伸びるバックバーは圧巻。
住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-3-4 丸の内テラス9F&10F
営業時間:月-金 11:00~15:30/17:30~23:00、土 11:00~23:00、日 11:00~22:00 定休日/不定休(丸の内テラスに準ずる)
https://the-upper.jp/Edit : Yoichi Katsuragawa








