
時代やトレンドに左右されることなく、長年愛用できるアイテムには格別な存在感がある。手にするだけで、これまで以上の満足感を得られ、自分自身もさらに磨かれていく。BRUDER編集部が選んだそんな『大人名品』と呼ぶにふさわしいアイテムを毎月紹介します。
大人名品vol.7
Ray-Ban(レイバン)『Aviator(アビエーター)』

わずか数秒──かけるだけで、男の印象を格上げする魔法のアイテムがサングラスだ。ファッションアイコンとしての存在感はもちろん、光を遮り、視界を守るという本来の機能が、長くその価値を揺るがないものとしている。
その王道を行く存在が「レイバン」。中でも誕生以来、ほぼデザインを変えずに愛され続けてきた定番シリーズ『アビエーター』は、大人の男性にこそ相応しい一本と言える。
光を制したパイロット用アイウェアの誕生

1930年代初頭、米陸軍航空隊のジョン・マクレディ中尉は、飛行中の強烈な日差しに悩まされるパイロットたちを目の当たりにした。眩しさは単なる不快感に留まらず、操縦ミスや事故につながる深刻なリスクだった。
そこで彼が開発を依頼したのが、アメリカ屈指の光学メーカー「ボシュロム」。6年にわたる研究の末、視野を確保するティアドロップ型フレームと、紫外線を遮る深いグリーンレンズを備えたアイウェアが完成する。ヘルメット着用時にも扱いやすい真っ直ぐなテンプル、高純度ガラスによる歪みの少なさといった徹底した機能性こそが、アビエーターの原点だった。
レイバンの誕生と世界的普及
1937年、光(Ray)を遮る(Ban)という意味を冠した「レイバン」が誕生。軍用器具としての高性能を武器に一般市場に投入されると、その機能美とルックスは瞬く間に支持を集めた。

第二次世界大戦中、ダグラス・マッカーサー元帥がアビエーターをかけてフィリピンに上陸した写真が世界中に配信され、“英雄の眼鏡”としての地位を確立。以後、ジェームズ・ディーン、マリリン・モンロー、トム・クルーズら銀幕のスターが愛用し、「アビエーター=ダンディズムの象徴」というイメージが世界中に浸透していった。
実用からスタイルの象徴へ

もともとはパイロットのための装備品だったサングラスは、その無骨さと洗練を兼ね備えた佇まいにより次第に男らしさと知性を象徴する存在へと昇華していった。軍人や著名人だけでなく、アスリートや登山家、そして世界中のファッショニスタにも浸透。たとえば、ゴルフ界のレジェンド、フィル・ミケルソンがツアーで見せる落ち着きと自信にも、その存在感が宿っている。
アビエーターが誇る機能美
パイロットの命を守るために磨き抜かれたアビエーターの性能は、いまなお健在だ。ブランドを象徴する「G-15レンズ」は単なるガラスではない。88年の歴史を通じ、パイロット、冒険家、アスリート、そして洒落者たちの目を守り続けてきた“不朽の盾”となった。
可視光線を的確に吸収することで眩しさを抑え、ドライブやゴルフといった集中力を要するシーンでもクリアな視界を確保。高純度光学ガラスが歪みを抑え、長時間の着用でも目の疲れを軽減してくれる。裸眼に近い色味で景色やボールの軌道を正確に捉える色再現性も、プレーやアウトドアの質を一段引き上げるだろう。この精緻な機能美こそが、“男の品格”を映し出す象徴へと押し上げてきた。
88年目の革新、伝統と進化
誕生から88年経った今も、レイバンは進化を止めない。2024年にはブランド初の調光フレーム『レイバン チェンジ』を発表。紫外線量に応じてレンズのみならず、フレームカラーも変化する“トランジションズ”テクノロジーを採用し、屋外と屋内で異なる表情を見せる新感覚サングラスを誕生させた。

2025年にはヒップホップ界のスター、A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)がブランド初のクリエイティブ・ディレクターに就任。第一弾の「ブラックアウト・コレクション」では、アビエーターと並ぶ名作『Mega Wayfarer(メガウェイファーラー)』や『Mega Clubmaster(メガクラブマスター)』を、漆黒のレンズとゴールドディテールで再構築し、音楽・ストリート・ラグジュアリーの融合を打ち出した。
ダンディズムを完成させる究極の装備
「目を守る」という機能美から生まれたアビエーターは、時代を超えて“男の象徴”として磨かれてきた。どんなコーディネートも、レイバンのサングラスをひとさし加えるだけで、品格や存在感が底上げされる。光を制し、時代を映し、男を輝かせる──。もはやサングラスは、着こなしの“引き立て役”ではなく、コーディネートの完成度を決定づける主役だ。
アビエーター¥29,040~/すべて税込
お問い合わせ先
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ルックスオティカジャパン/Ray-Ban(レイバン) https://www.ray-ban.com
Text : Yumi Takahashi
Edit : Junko Itoi








