ビンテージロゴが新しい「いなたい」スウェット

キャディバッグにのぞく目新しいギア、『雑誌で見た!』というレアなウェア。同伴プレーヤーの持ち物ってなんか気になりませんか?? トレンドも重要だけど、変わらない定番アイテムや名品を上手に取り入れるのも然り。BRUDER編集部がピックアップした“なんか気になる”ブランドやアイテムを紹介します。『それ、どこの?』って言わせたもん勝ちですよ、お洒落は。

New Vintage Golf(ニュービンテージゴルフ)
MIZUNO Classic Logo Print Crew Sweat (BLACK/NAVY/RED)/¥18,150(税込)


「いなたい」―。田舎くさい、垢抜けない…ちょっとネガティブに捉えられがちなワードだけど、ここ数年「いなたいブーム」がささやかれているとか…。ファッションを取り扱っていながら、私がこのワードを耳にしたのはお恥ずかしながら最近のことです。このアイテムを見て、ふと思い出しました。

ゴルフをテーマに、本物のビンテージアイテムと、この先ビンテージと言われていくようなおニューなアイテムを展開する「New Vintage Golf」から、1月にリリースされる新作スウェットを紹介します。最初にこのアイテムを展示会で見た時、思わず二度見しましたね(笑)。どこか懐かしさを感じる胸元の「mizuno」ロゴが、ジワジワくるんですよ。

現在ミズノのスポーツ製品には「ランバード」ロゴがデザインされており、「mizuno」のローマ字ロゴが単体で使用されることはなくなりました。ニュービンテージゴルフのディレクター・西脇哲さんは、SNSでこの『mizuno』ロゴをふと目にし、「海外での評価も高く、ゴルフファッションが進化していく中で、これからのファッションアイコンになるのではないか」という期待もあって、デザインを思いついたんだそうです。

「僕にとっては小・中学生頃に慣れ親しんだロゴ。野球、バスケ、サッカー…スポーツをやっていた人なら、最初に手にした道具が『mizuno』だった人は多いんじゃないかな。憧れていたブランドとこうして仕事ができることに感謝しています」(西脇さん)。ロゴ使用の承認までは起案から約半年。粘りに粘った交渉の末、ミズノのマーケティングチームの共感を得ることができ、商品化に至った。

素材や価格にもこだわりが。あえて機能素材を使わないコットン100%で、スタンダードなサイズ感。「懐かしい」と思ってもらえるであろう40~50代の方が気軽に手に取れることを意識したそう。ネイビー・ブラック・レッドの3色展開はそれぞれ野球、フットボール、バスケットボールを代表する米国の有名チームのカラーリングを落とし込んだ。仕上がったサンプルを着て社内を歩くと、当時のロゴを知らない若手から「どこで買えるんですか?」と声を掛けられることもあるとか(心の中でガッツポーズ)。老若男女から反響を得ている。

さて、一見難しそうなこのアイテムを「ダサく」見せない、いなたい着こなし方を西脇さんに聞いてみた。「思い切ってカジュアルに、ストリートブランドを着るような感覚で着こなしてもらえればいいと思います。例えば、細身のパンツに、スウェットとシューズカラーをさりげなく合わせるのもアリ」。お洒落初心者がやりがちな、Gジャン(デニムジャケット)、リュックサックと合わせるのは……要注意だ(笑)。

クルースウェット ¥18,150、スウェットパンツ ¥17,050、バケットハット ¥7,150(すべて税込)

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Edit/Text : Junko Itoi

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