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マイナーチェンジで出力アップ 進化したポイントとは? BMW「M4コンペティション クーペM xDrive」

2020年にデビューした現行モデルのBMW「M4」が、今年7月にマイナーチェンジした。今回試乗した「M4コンペティション クーペM xDrive」は、フェイスリフトが施された最新バージョンだ。

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マイナーチェンジの内容は比較的シンプルで、主な変更点は前後のヘッドランプデザインと、エンジンの出力アップだ。ヘッドランプは、これまでのBMWの伝統である丸目4灯を囲むデザインから、2本のクサビ型ライトが縦に配置された新デザインへと変わっている。エンジンは、3リッター直列6気筒ターボで、最高出力は510psから530psへと引き上げられた。

走行時の印象としては、エンジンの出力アップによる飛び抜けた速さは感じられるものの、公道では20psの違いを体感するのは難しい。しかし、それ以上に印象的だったのは乗り心地の良さだ。特にドライビングモードを「コンフォート」に設定すると、これまでのBMWのMモデルとは違う、柔らかな乗り心地が楽しめる。

モデルライフの中盤に施されるフェイスリフトは、デザインの変更や出力の向上だけでなく、車両全体のコンピューター制御が細かく調整されることが多い。その結果、後期型は前期型に比べて「まろやか」な走行フィーリングになることがある。今回のコンフォートモードの乗り心地も、その一例といえそうだ。

BMW M4コンペティションは、スポーツクーペの王者といえるモデルだが、今回のような「快適性の向上」は、サーキット走行やワインディングロードを楽しむユーザーだけでなく、長距離移動を行うゴルファーにとっても魅力的だろう。

さらに、最新のBMWらしく、ACC(アダプティブクルーズコントロール)の完成度も高く、渋滞時にはハンズオフ機能がドライバーをサポートし、より快適なドライブが楽しめる点も心強い。ダイナミックなスタイリングと、純粋なエンジンパフォーマンスを求めるなら、このモデルは間違いなく「買い」の一台だ。

BMW M4コンペティション クーペM xDrive  車両本体価格: 1458万円~(税込)

  • ボディサイズ | 全長 4805 X 全幅 1885 X 全高 1395 mm
  • ホイールベース | 2855 mm
  • 車両重量 | 1790 kg
  • エンジン | 直列6気筒 ツインターボ
  • 排気量 | 2993 cc
  • 最高出力 | 530 ps(390 kW)
  • 最大トルク | 650 N・m
  • 0-100 km / h加速 | 3.4 秒

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Text : Takuo Yoshida

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