オフロードでも「魔法の絨毯」のような乗り心地 ロールス・ロイス初のSUVモデル、カリナン登場

ロールス・ロイス初の4輪駆動・SUVモデル、「カリナン」が、ついにそのベールを脱いだ。車名は「その輝きに相応しい」と、英国王室ジュエリーに所蔵されている、史上最大のダイヤモンド、3106カラットの「カリナンダイヤ」にちなんで命名された。

開発に際しては「カスタマーがSUVマーケットで見つけられなかった価値を提供しなければならない」というテーマが掲げられており、SUVとしては非常に珍しい3ボックススタイルを採用。リヤシート後方に設けられたパーテーションによって、パッセンジャー空間とラゲッジルームを独立させた。

ボディサイズは全長5341mm、全幅2164mm、全高1835mmと堂々たるもの。ラゲッジルーム容量も560(独立シートモデル)〜600(ベンチシートモデル)リットルと、4人分のキャディバッグも難なく収めてくれそうだ。また、シートを折りたたむことによって、「美術館に展示されている絵画さえも持ち運べる」と、ロールス・ロイスは胸を張る。

パワーユニットは最高出力563bhp、最大トルク420kWを発揮するロールス・ロイス製6.75リッターV12ツインターボを搭載。重量級のSUVでありながら、最高速度は250km/hという俊足を実現した。

世界各地の悪路で厳しい走破テストを繰り返したことで、これまでロールス・ロイスの歴代モデルが誇ってきたオンロード性能を一切損なうことなく、オフロード路面でも魔法の絨毯のような乗り心地を実現した。

安全装備に関しても、昼間・夜間野生動物・歩行者警告機能付きナイト・ビジョン、アラートネスアシスタント、パノラマビュー、全方位視野システム、ヘリコプタービュー付き4カメラシステム、アクティブ・クルーズ・コントロール、衝突警告、交差交通警告、車線逸脱・車線変更警告システム、7×3インチ高解像度ヘッドアップ・ディスプレイなど、万全と言えるもの。

現在発表されている英国での価格は21万ポンド(約3000万円)。日本での価格は6月中にも発表される予定だ。世界最高峰のラグジュアリーSUVと、ロールス・ロイスが胸を張るカリナン、その威風堂々たる佇まいが日本の風景でどのように溶け込むのか、正式導入が待たれる。

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