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頂を目指す若きスイスブランドの誇り ノルケイン「フリーダム 60 クロノ 43MM オフホワイト」

2018年創業、CEO ベン・カッファー(37 歳)と副社長のトビアス・カッファー(35 歳)が率いるスイスの新興時計ブランド「ノルケイン」。この十年余りで誕生した新ブランドのなかでも、コロナ禍を乗り越え、ここまで力強く存在感を高めた例は決して多くない。

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伝統の価値が重んじられる時計界で“ゼロからブランドを興し、成功する”ことは極めて難しい。とりわけ、100 万円以下の機械式スポーツウォッチという、名門から中堅まで強豪がひしめく最激戦区で独自の魅力を確立し、創業わずか 7 年で世界的ブランドへと成長した点は特筆に値する。 象徴的な 2 つの「N」を組み合わせたロゴは、美しいスイスの山頂を模したもの。母国へのオマージュであると同時に、時計界の頂を目指す志を示す。

経営体制もまた、若いブランドとは思えないほど盤石だ。スイス時計産業の中心地ビエンヌ(ビール)に生まれ、45 年以上にわたり高級時計ビジネスに携わるマーク・カッファーを父に持つ兄弟は、自身も一流ブランドで経験を積んだ。そのうえで、1980 年代後半に「ブランパン」を復活させ機械式時計ブームを牽引した伝説的経営者ジャン=クロード・ビバー氏をアドバイザーに迎えている。新興ブランドとは思えぬ、強固な土台である。

製品づくりにも、その姿勢は如実に現れる。独自の超軽量カーボン複合素材「NORTEQ(ノルテック)」を用い、高い耐衝撃性とスケルトン仕様を両立させた「ワイルド ワン スケルトン」や、ムーブメント専業メーカーと共同開発した専用キャリバーを搭載するモデルなど、時計のプロも唸る内容を次々と送り出してきた。

さらに、ケース左サイドの“ノルケインプレート”に希望の文字を無料で刻印し、唯一無二の一本を作り上げられる点も、このブランドならではの魅力だ。

今回紹介する「フリーダム 60 クロノ 43MM オフホワイト」も、まさにノルケインらしさを体現したクロノグラフだ。 黄金期と呼ばれる 1960 年代のスイス時計のたたずまいを、現代のサイズ感と技術で再構築した一本は、安心して日常的に楽しめる“現代的ヴィンテージ”と呼べる存在だ。

コーヒーに落とすクリームのような柔らかなオフホワイトのダイヤルに、黒の3インダイヤルをバランスよく配した、いわゆる“パンダダイヤル”。ヴィンテージ感あふれる組み合わせを、現代らしい質感で仕立てている。

文字盤中央は緩やかに盛り上がったドーム形状とし、風防にはサファイアクリスタルを用いながら、60年代のアクリル風防の雰囲気を漂わせるボックス型を採用。両面無反射コーティングにより視認性も申し分ない。

搭載ムーブメントは、精度と信頼性で知られるセリタ社の SW510 をベースとした自動巻き。フルに巻き上げれば約62時間を駆動するロングリザーブ仕様だ。 さらに、裏蓋にもサファイアクリスタルを用いたシースルーバックを採用し、規則正しく動き続けるムーブメントの機械美をいつでも鑑賞できる点もうれしい。

世界300本限定の本作には、ケースバック外周にシリアルナンバーが刻まれている。 非防水かつ手巻きが主流だった 1960 年代のアンティーククロノを、日常で安心して使うことは難しい。しかしこのモデルなら、当時の気配をまといながら、現代の時計として思いきり使い込める。クラシックテイストを日々の相棒にしたい方にこそ薦めたい一本だ。

NORQAIN / ノルケイン
フリーダム 60 クロノ 43MM オフホワイト Ref. N2200.19S02.C01 価格:72万6000円(税込)

SPEC
  • ケース径:43 mm
  • 自動巻き、316L ステンレススチール、アルカンターラストラップ、100m 防水(ブレスレット仕様 76万4500円、ラバーストラップ仕様 77万円共に税込)

お問い合わせ先

Text : Yasuhito Shibuya

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