アポロ好きにはたまらない！ “究極のムーンウォッチ”　オメガ「スピードマスターダークサイドオブザムーンアポロ8号」

クロノグラフの傑作といえば、アメリカ航空宇宙局（NASA）の過酷なテストに唯一合格し、アメリカの有人宇宙計画で宇宙飛行士たちが着用したオメガの「スピードマスター」。毎年、魅力的な新作が登場するこのシリーズに、またひとつ、素晴らしいモデルが登場した。

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腕時計の中でも、人類の歴史に残る忘れがたい伝説を持つモデルといえば、協定世界時1969年7月20日20時17分、日本標準時1969年7月21日午前5時17分に、アポロ11号のニール・アームストロング、バズ・オルドリン、人類史上初めて月面に降り立ったふたりの宇宙飛行士の腕に巻かれて、初めて月面で使われたオメガの機械式クロノグラフ「スピードマスタープロフェッショナル」。

その後の月着陸、さらに現代最新の宇宙計画に至るまで公式装備品として使われていて、さらに多彩な製品展開が行われてきたこのシリーズは、“ムーンウォッチ”つまり“月に行った腕時計”として、時計愛好家はもちろんのこと、宇宙好き、冒険好きのあらゆる人たちの憧れの存在に。そしてオメガは毎年のように、このシリーズから魅力的な新作を発売してきた。

そして2024年1月に発表されたばかりの新作が、今回紹介する「スピードマスターダークサイドオブザムーンアポロ8号」（Ref. 310.92.44.50.01.001）は、月着陸を果たしたアポロ11号よりもほぼ１年前の1968年12月21日に、月を初めて有人周回飛行し、常に地球から見えない月の裏側を初めて撮影するなど数々の偉業を成し遂げたアポロ8号へのオマージュモデルの最新作だ。

アポロ計画では、初めて月着陸を成し遂げたアポロ11号にいちばんスポットが当たってきた。だがアポロ計画に詳しい宇宙好きの間では、アポロ8号が成し遂げたミッションの価値はそれに劣らず偉大だと評価されている。アポロ8号はサターン5型ロケットを使った最初の有人宇宙飛行だったし、前述したように月の周回軌道を回った最初の有人宇宙船であり、さらに地球周回軌道を史上初めて離脱して地球全体を一望できた、月の周回軌道上で「地球の出」を初めて確認した宇宙船でもある。アポロ8号のミッション成功がなければ、アポロ11号の人類初の月着陸は不可能だったからだ。

そして「ダークサイドオブザムーン」はその名の通り「月の暗くて見えない裏側」が製品のテーマ。そのため、2013年に登場した第１号モデルから、ケースや文字盤、クロノグラフのプッシュボタン、リュウズにブラックセラミック素材を採用してきた。今回、その４代目となるモデルもやはり同様にブラックセラミック素材を、ケースをはじめ各所に採用。

さらにこのモデルはブラックの陽極酸化処理を施したアルミニウム製のスケルトンダイヤルから月の表側の月面を表現したムーブメントが見られる。さらにシースルーバックのケースから見えるブラックのムーブメントの地板やブリッジに、オメガが得意とするレーザー加工処理で緻密に月の裏側の月面を立体的に描いている。

さらに宇宙好きアポロ好きにとっては見逃せないこのモデルだけの魅力的なディテールが、文字盤9時位置にある、アポロの月着陸ミッションを実現した大型宇宙ロケット「サターン5型」を象ったグレード５チタン素材製のスモールセコンド針。何と回転レーザー加工で円筒型のロケットの丸みを立体的に表現。さらにホワイトのニスを塗った後、レーザー加工で装飾した上にブラックにカラーリング。小さく細いパーツながら、まさにサターン5型そのものの外観に仕上げられているのだ。