時代を超えるミリタリーの名作 ロンジン「パイロット マジェテック」

音楽には時代を超えて輝くエバーグリーンミュージックと呼ばれる世界があるように、時計にも時代を超えて輝く名作が数多くある。そして、自社のアーカイブからそんな珠玉の腕時計を、最新の技術で「時代を超えた定番」として積極的に製品化しているのがロンジンだ。今回は最新モデル「パイロット マジェテック」を紹介する。

ミリタリーアイテムの魅力は、ムダを削ぎ落として機能性を徹底的に追求することから生まれたシンプルな美しさにある。それは時計の世界でも同じ。限られた飛行時間で航空機を操縦するパイロットが、時刻をひと目で正確に読み取れる機能を追求して生まれたパイロットウォッチは、まさに美しさを極めた時計だ。

創業から190年以上の歴史を持つスイスのロンジンは、パイロットウォッチの世界でも歴史に残る飛行や名パイロットを支えてきた名門中の名門。耐磁性を備えたシンプルなものから、大西洋無着陸横断飛行を成功させた伝説のパイロット、チャールズ・リンドバーグからインスピレーションを受け、航空航法に必要な機能を備えた「リンドバーグ アワーアングルウォッチ」などの名作をいくつも世に送り出している。

チャールズ・リンドバーグと共同で開発されたロンジン 「アワーアングルウォッチ」。こちらもヘリテージ アヴィゲーションコレクションで復刻モデルが発売中。価格は76万8900円

またロンジンは、こうした名作を常に最新の技術を導入し、定番として時代を超えて楽しめるモデルを展開している。今回ご紹介するパイロット マジェティックは、今年2月下旬から発売されたシンプルウォッチだ。

フルーテッド(刻み入り)の双方向回転ベゼルとアワーマーカーを、サファイアクリスタル風防とは独立した構造にすることで高い防水性を確保している

経過時間を知るのに便利な三角形のマーカー付き、双方向回転式のフルーテッド(刻み入り)ベゼルを備えたクッション型ケースに、COSC(スイスクロノメーター検定協会)の精度テストに合格した高精度かつ耐磁性シリコンヒゲゼンマイなど、最新素材を使ったスペシャルな自動巻きムーブメントを搭載している。

文字盤は、秒針を6時位置にインダイヤルとして配置したクラシックなスモールセコンドタイプで、マットブラックでレイルウェイタイプの分目盛が外周分に配置されている。昔の夜光塗料の雰囲気を持つオールドラジウムカラーのアラビア数字インデックスと時分針のデザインは、1935年に同社が製作したパイロットウォッチのテイストを継承したものだ。

レザーストラップに加え、リサイクル素材を使ったNATOタイプのファブリックストラップ、ストラップ交換ツールも付属しているので、その日の気分やスタイルに合わせて選べるのも楽しい。ミリタリーテイストの上質な腕時計を手に入れたいという方に、おすすめしたい一本だ。

LONGINES / ロンジン

ロンジン パイロット マジェテック (初回スペシャルボックス)  L2.838.4.53.9 55万円(税込)

SPEC
  • ケース径:43㎜
  • 自動巻き、COSC(スイスクロノメーター検定協会)クロノメーター認定、パワーリザーブ約72時間、耐磁機能、10気圧防水

お問い合わせ先

  • www.longines.jp

Text : Yasuhito Shibuya

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