コックピットからアーバンジェントルマンに贈るラグスポウォッチ ベル&ロス「BR-X5」

フランス・パリで1994年に創業し、独自の洗練と機能美で時計好きからファッショニスタにまで幅広く支持されるスイスの時計ブランド「ベル&ロス」。今回はラグジュアリースポーツウォッチの新作「BR-X5」を紹介する。

時計は「時を知る道具」だが、そのデザインはさまざま。腕に着けるだけで心が踊るジュエリーのようなものから、機能をストイックに追求し、ひと目で時刻が読み取れる計器タイプまである。今回紹介するベル&ロスの「インストゥルメントシリーズ」は計器タイプの代表格だ。 “航空機のコックピットクロックの機能美を腕に”というコンセプトでデザインされ、2005年に第一弾となる「BR 01」シリーズが登場。スクエアでフラット、しかもミリタリーテイスト香るデザインはファッションアイテムとしても注目され、ブランドを代表するロングセラーとして愛されてきた。 2019年には、航空計器をコンセプトにしたインストゥルメントシリーズに、都会的な洗練を加えた革新的モデル「BR 05」シリーズが登場した。スクエアケースには一体型のブレスレットが採用された。ポリッシュ&サテン仕上げをケースやベゼルに使い分けることで機能美はそのままに、従来のBRシリーズにはない華やかさを備えたベル&ロス初のラグジュアリースポーツモデルだ。

新作BR-X5は、BR 05シリーズをさらに上質に進化させたブランド最高峰のモデルと言えるだろう。一体型のケースとブレスレットは、より多くのパーツで緻密に構成されるマルチコンポーネント構造と繊細な仕上げ加工で美しく進化し、ジュエリーに通じる華やかな輝きを実現している。また、シックなブラックの文字盤に加えて、これまでにはない爽やかなアイスブルーの文字盤モデルも登場した。

ベゼルからケースバックを貫く4本のビスでパーツを結合するマルチコンポーネント構造のケース。センターケースは削り出しで、サイドの不要な部分を落とすことで実用性や防水性を損なうことなく軽量化を実現している

“時計の心臓”であるムーブメントには、スイス時計界が注目する専門メーカー「ケニッシ」が専用に開発した「BR-CAL.323」が搭載されている。スイスクロノメーター検定協会の厳しい精度テストをクリアし、パワーリザーブ約70時間というハイスペックを誇る自動巻きキャリバーで、表示機能も備えている。つまりこのモデルは、ベル&ロス初のクロノメーターモデルでもある。この進化を受けて、製品の品質保証期間も従来モデルの2年から5年へと延長された。

「BR-CAL.323」は、ケニッシがベル&ロス専用に開発したマニュファクチュールムーブメント。地板などに緻密な装飾加工が施され、シースルーのケース裏からその姿や動きがいつでも鑑賞できる

華やかでスタイリッシュ、しかも計器に通じる機能美を兼ね備えた独自の魅力を放つこの新作。3月にはDLCコーティングチタン&カーボンの複合素材を使ったモデルも登場する予定だ。ラグジュアリースポーツウォッチをお探しの方には見逃せない一本だろう。

Bell & Ross / ベル&ロス

BR-X5 アイスブルー x スティール 99万円(ブレスレット)、92万4000円(ラバーストラップ)

SPEC
  • ケース径:41 mm、ケース厚:12.8 mm
  • 自動巻き、SSケース、SSブレスレットまたはラバーストラップ、文字盤3時位置にラージデイト、9時位置にパワーリザーブ表示、COSC(スイスクロノメーター検定協会)クロノメーター認定、パワーリザーブ約70時間、シースルーバック、100m防水

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Text : Yasuhito Shibuya

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