真剣に、そして華やかに。ファイナリストが挑んだ「BMW JAPAN OPEN 2023」

BMWオーナーの趣味のベスト3に必ず入るといわれるゴルフ。それは昔から同社が積極的にゴルフをサポートし続けてきた成果でもある。2021年にスタートし、今年で3回目を迎えたアマチュアゴルフイベント「BMW JAPAN OPEN 」もそのひとつ。全国4カ所の予選会を勝ち抜いた94人のアマチュアゴルファーが、決勝大会の会場となった宮崎県のフェニックスカントリークラブに集結。華やかな前夜祭を皮切りに、BMWプロデュースのハイクラスなアマチュアゴルフトーナメントが開催された。

BMWは「BMW PGA選手権」など世界中で5つのプロトーナメントをサポートしている。日本では宍戸ヒルズカントリークラブで開催されている「BMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップ」が有名だ。 また、Team BMWとして女子の河本結プロ、男子は木下稜介プロをサポートしている。 一方、アマチュア向けのゴルフトーナメントとしてよく知られているのは、BMWオーナーによってハイレベルな戦いが展開されている「BMW GOLF CUP JAPAN」だろう。そして国内ではもうひとつ、2021年からスタートした「BMW JAPAN OPEN」も知名度を上げている。

BMWオーナーに限らず、アマチュアゴルファーに広く門戸を開いているのがBMW JAPAN OPENだ。その3回目となる大会、「BMW JAPAN OPEN 2023」のファイナルが9月26日、宮崎県のフェニックスカントリークラブで開催された。上位10人にBMW JAPAN CUP FINALへの出場権が与えられる同大会。優勝者はBMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップのプロ・アマに招待されるほか、ニューBMW X5を1カ月間モニターとして使用できる特典も用意された。

選手の宿泊先となったシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートに隣接するシーガイアコンベンションセンターでは前夜祭が華々しく催された。席上、BMWブランド・マネジメント・ディビジョンの遠藤克之輔本部長より、BMWがいかにゴルフに大きな関心と期待を寄せているかの説明があった。今回のBMW JAPAN OPEN 2023が行われる2コース( 住吉、高千穂)が、そのまま今年11月に行われる男子プロゴルフツアー「ダンロップフェニックストーナメント」で使用されるものと同じ、という遠藤氏のスピーチは興味深いものだった。なにしろ、4年ぶりに参戦する松山英樹選手より一足早くトーナメントコースを楽しめてしまうのだから。

トーナメント当日のフェニックスカントリークラブの上空には雲が広がっていたが、時折吹き込むシーサイドコースならではの爽やかな風が心地よい気分にした。宿泊先のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートから次々にバスで到着した選手たちは、準備を整えて練習場へ。決勝大会とあって、参加する選手は皆ファイナリストでありハイレベルなのだが、一方でBMW JAPAN OPENはアンダーハンデ競技であり、ダブルペリアの個人戦なので、参加者全員に優勝の可能性があるというルールが選手のモチベーションを高めていた。

当日は、フェニックスカントリークラブのクラブハウス前やコースの入り口等を彩るようにBMW車が展示された。中でも優勝者に1カ月モニター貸与されるニューBMW X5は、これから真剣勝負に挑もうとしているファイナリストたちの関心を集めていた。

今回展示されたBMW X5は2台。X5 xDrive50e MスポーツはBMWらしい3.0リッター、直6エンジンとPHEV(プラグインハイブリッド)を組み合わせた高効率なモデル。一方のX5 M60i xDriveは4.4リッターのV8エンジンとMHEV(マイルドハイブリッド)を組み合わせたハイパフォーマンスモデルだ。

全18ホールのプレーを終え、すっかり打ち解けた雰囲気になった選手たちが4人ずつクラブハウスへ。ゴルフという共通項で結ばれた出会いも、全国規模のオープン大会に参加する楽しみのひとつ。そのうちの数人に感想を聞いてみた。

小林大祐さん / BMW JAPAN OPEN 2023 関西エリア予選大会

「この大会に参加できて良かったことはたくさんあります。普段なかなか回れないコースでプレーできたし、上手い人が集まっていて参考になりました。参加賞もいいものをいただきました。このコースは8年前に一度回ったことがあります。林がすごく、そこに入れてしまったら出すだけで1打という感じなので、今回も緊張感がありました」

成松光一郎さん / BMW JAPAN OPEN 2023 九州エリア予選大会

「お気に入りのトーナメントで、これまで3回全て出させていただいています。今回は関東の予選で抽選から外れてしまったので、九州の予選会に申し込んで決勝に出ることができました。一緒に回った方がとにかく飛ばすんですよ(笑)。とてもいい刺激になりましたね。前夜祭の雰囲気とかも素晴らしいし、本当に満足しています」

定行康子さん / BMW JAPAN OPEN 2023 九州エリア予選大会

「私は九州エリアの予選大会が開かれた門司のゴルフ倶楽部のメンバーで、BMWオーナーでもあるのでぜひ出たいと思っていました。前夜祭もそうですが、全体の雰囲気が華やかで、女性も多くてとても楽しめました。一緒に回った方たちとも仲良くなれたので、このメンバーで次につながる気がしています」

境一郎さん / BMW JAPAN OPEN 2023 関東エリア予選大会

「今回で3回目の参加です。このイベントは、会場の雰囲気作りやホスピタリティがまるでプロのトーナメントのようで、とにかく気分が上がるんですよ。前夜祭で同席した方たちと一緒に回るというスタイルも、短い時間で仲良くなれて気に入っています」

ラウンドが終了した後は再びシーガイアコンベンションセンターに集まり、リラックスした雰囲気の中で表彰式が開催された。優勝したのは池田俊さん。「まさか優勝できるとは思っていなかったので驚きました。私は九州の予選会に出たんですが、その際も35位で繰り上げだったんです。今日も前半は3オーバーで後半になんとかまとめた感じでした。まだ実感が湧かないです」

表彰式は、仲間として打ち解けた後だけにその場の雰囲気も盛り上がりも、同じ会場で行われた前夜祭以上。こうしてBMW JAPAN OPEN 2023の決勝大会は大盛況のうちに幕を閉じた。多くの参加者が同じ言葉で再会を誓う光景は、今回で3回目の開催を数えるこの大会がゴルファーたちの意識にしっかりと浸透していることを感じさせてくれた。

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