
新商品のリリースが次から次へと届くBRUDER編集部は、ゴルファーの毎日をワクワクさせてくれるアイテムに目を光らせております。流行りモノもいいけど、定番もねってことで、編集部員がピックアップした“なんか気になる”、“買って良かった”あれこれを紹介します。
Ciel Glue(シェル・グルー)ハンドメイド コラージュアート/€39.50~

「アート」と聞くと“目利き”や“高尚な趣味”といったイメージが先立ち、なかなか手を伸ばせずにいました。でも、もっと気軽に身近に置いていいのかもしれない──そんな気持ちにさせてくれたのが、あるイベントで出会った1枚のアートピース。
ポルトガルを拠点に活動するフランス人アーティスト、Ciel Glue(シェル・グルー)のコラージュ作品です。どこか、子どもの頃の“ちぎり絵”を思い起させる温かさがあります。
作品は、ヴィンテージ雑誌や古書、色紙など、さまざまな紙素材から作られます。まずスケッチを描き、イラストのモックアップを制作。その後、使用する素材を探していきます。完成までに数カ月かかるのが常ですが、「シンプルに表現する」ことに最も時間がかかるといいます。説明が必要な複雑さではなく、誰もが直感的に理解できる表現を追求しているとか。
創作の核は、幼い頃から夢中になったサーフィンへの情熱。パリで15年間グラフィティを描いていましたが、サーフィンへの愛とポルトガルの海岸という新しい環境に触れ、現在のコラージュスタイルへと行き着きました。

「図書館の奥に眠る埃っぽい雑誌の中で、ヴィンテージサーファーの姿を見つけたんだ。彼らを海へと連れ戻し、再び波に乗せてあげたくて…。僕が初めて波に乗った時のあの感覚を、もう一度、作品で吹き込めることがうれしいんだ」と語ります。
パリで生まれ育ち、ポルトガルに移住して6年。ビーチやゴルフ場から徒歩5分の場所にアトリエを構え、フランスとポルトガルの風景が自然と作品の軸になりました。ここ数年は、ゴルフをテーマとした作品にも力を入れています。
「小さい頃から父と祖父に連れられてゴルフを始めました。ボールを打ったり、コースを歩いたり、彼らがプレーする間にボールを探したり……本当にのめり込んだのは8歳頃。ゴルフは私にとって“マドレーヌ・ド・プルースト” のように、家族の思い出をよみがえらせる存在なんです」

最近は、グリーンのラインを読む、といったゴルフ特有の表現が着想源になることも多いとか。読み捨てられたゴルフ雑誌や古い写真、古書を素材に、コースで体験する一瞬のシーンを切り取り、ゴルフを始めた頃の純粋でワクワクするような世界観に仕上げられています。
「誰かにすすめられるものではなく、作品を見て自分が何を感じるかがすべてだよ」。これからアートと出会う方へのCiel Glueからのメッセージ。引っ越してまだ空いたままのあのスペースに、そろそろお気に入りの1枚を飾ってみようかな。そんな気持ちにさせられます。
お問い合わせ先
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Ciel Glue https://www.cielglue.com/contact
Text : Junko Itoi








