キャディバッグにのぞく目新しいギア、『雑誌で見た!』というレアなウェア。同伴プレーヤーの持ち物ってなんか気になりませんか?? トレンドも重要だけど、変わらない定番アイテムや名品を上手に取り入れるのも然り。BRUDER編集部がピックアップした“なんか気になる”ブランドやアイテムを紹介します。『それ、どこの?』って言わせたもん勝ちですよ、お洒落は。
Good Art HLYWD(グッド・アート・ハリウッド)
ティ&マーカーセット/¥93,500(税込)
10万円のティとマーカーが果たして必要か?というのは、馬鹿げた問いかもしれません。ファッション、音楽、アートなど、あらゆるカルチャーが交差する米・カリフォルニアに、そんな体験を提供するシルバージュエリーブランドを見つけました。
「Good Art HLYWD(グッド・アート・ハリウッド)」は1990年、デザイナーのジョシュ・ワーナー氏によってサンタモニカで設立。高品質な素材使いと精密なクラフトマンシップをベースに、芸術作品によって心が躍るような瞬間を日常に生み出したいという思いでスタートしました。
商品(というより、“作品”と表現する方が相応しいかも…)は、自社工房での完全ハンドメイド。最初の作品は、ワーナー氏が自分用に作ったピアスだったと言います。その後、ローライダー、タトゥー、ヴィンテージカルチャー、ロサンゼルスのアンダーグラウンドな美学に共感する人々、感性の鋭いスタイリストやアーティストによって支持され、現在ではハイエンドなクラフトマンシップに価値を見出すハリウッドセレブリティにも多くの顧客を持っています。
なぜ今、ゴルフのアイテムを作ることにしたのか? ワーナー氏曰く、友人の多くがゴルフを楽しんでいることから、自身もなんとかゴルフ場に忍び込んでやろうという目論見だった(半分はジョーク?)そうですが、ブランド名(HLYWD=HOLLYWOODのスラング表現)に込められた、ゴルフの格式や伝統に対する皮肉と愛着が入り混じった彼なりのアプローチとも言えそうです。
限定で販売されるアクセサリーは、スターリングシルバー製のゴルフマーカーとティ、ロゴやロゼット(バラの花の意味)がプリントされた木製のティペグ10本が付属します。失くしたら血眼になって探してしまいそうなお値段ですが、高級ジュエリーの繊細さを、普段使いの道具に落とし込んだ希少なアイテムです。
設立から24年目となった昨年は、ブランド名がより多くの人に広まったきっかけがありました。記憶に新しい、大谷翔平選手による前人未踏の『50本塁打、50盗塁(50/50)』の達成です。
快挙に至る直前、大谷選手のスポンサーであるニューバランス社が、『50/50 CLUB』というショートムービーを作成。新たな世界への扉を開けるというコンセプトの映像で、ドアマンが使用した鍵を制作したのが「Good Art HLYWD」でした。ワーナー氏は、依頼から納品まではわずか3日という、タイトなスケジュールで完成させたというエピソードを残しています。
日本ではセレクトショップの「MIC EBISU」で購入できます。 重さ、質感、デザインすべてが“ただの道具”では終わらない。ラウンドのたびに気分が上がる、そんな贅沢がプレーを後押ししてくれそうです。
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MIC EBISU https://store.micweb.jp
Text : Junko Itoi