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時代を超えて愛される 不滅の名作ラコステ「L.12.12」

時代やトレンドに左右されることなく、長年愛用し続けられるアイテムには格別な存在感がある。それらを手にするだけで、これまで以上の満足感を得ることができ、自分自身もさらに磨かれていくはず。BRUDER編集部が選んだそんな『大人名品』と呼ぶにふさわしいアイテムを毎月ご紹介していきます。

大人名品vol.1 ラコステ「L.12.12(エル.トゥエルヴ. トゥエルヴ)」

ゴルファーにとってのワードローブでもあり、ファッショニスタの定番アイテムとして欠かせないのがポロシャツだ。その代表的なブランドとして真っ先に思い浮かぶのが「ラコステ」という人も多いはず。ブランドアイコンでもある「L.12.12(エル.トゥエルヴ. トゥエルヴ)」というモデル名の半袖ポロシャツは、誕生から90年以上が経ったにも関わらず、いまでも世界中で変わらぬ支持を得ている人気シリーズだ。

誕生したのは1933年。ラコステの創設者であるルネ・ラコステが、フランス最大のニット製造会社のオーナーであるアンドレ・ジリエとともに、ワニのロゴが入ったポロシャツの生産をスタートさせた。

フランスの名テニスプレーヤーとして活躍していたルネが、1927年にアメリカで開催されたデビスカップ(国別対抗戦)で着用するためのウェアを作ったことがきっかけだった。当時の選手たちは、ゆとりのある襟付き長袖シャツを着用していたが、もっと快適にプレーできるウェアが必要だと考えたからだ。

(c) Archives Lacoste

デザインを考案するヒントになったのは、ポロ競技のユニフォームだという。ポロシャツと呼ばれるようになった所以でもある。紳士たる気品を保ちながら、動きやすく吸汗性にも優れている画期的なジャージー素材のシャツが誕生。プレーヤーの間でたちまちセンセーションを巻き起こし、メンズスポーツウェアに革命をもたらすこととなった。

今でこそバリエーションは豊富だが、原点であるポロシャツの“型”は唯一無二。その理由の1つが素材にあるといえるだろう。同社が誇る軽量かつ耐久性に優れた伸縮性のあるコットン「ピケ」(畝=うねの意味で、織り方で凸凹をつけた生地の総称)は、ルネ・ラコステが発明したものだ。ブランドの象徴ともいえるプチピケ素材は、単なる生地ではなく、ふんわりとした質感やテクスチャーも魅力となっている。

ワニの最初のデッサン画 (c) Droits reserves

そしてラコステといえば、アイコンの“ワニ”が特徴なのだが、時代によってさまざまな変貌を遂げている。そもそもなぜワニなのか? ルネがフランスチームの一員として国際大会に参加した際、キャプテンに「もし次の試合に勝ったらワニ革のスーツケースを贈ってよ」と話を持ちかけたそうだ。このエピソードが話題となり、ルネは“ワニ”というニックネームネームが付けられ、ブランドアイコンとして起用されることになったとか。

その後、ロゴとして使われ始めたのが1927年。友人のロベール・ジョルジュが描いた、口を大きく開けたワニをブレザーに刺繍したことから始まった。そこから時代と共にデザインがアップデートされ、現在もなお変化し続けている。

余談ではあるが、「L.12.12」のワニは刺繍ワッペンで、ゴルフラインのポロシャツはラバー製のワニ、という違いに気づいている人はいるだろうか? そんな細部にまで入念にこだわるところも、さまざまな時代を経ても世界中の人に愛されている理由なのだろう。

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Text : Yumi Takahashi

Edit : Junko Itoi

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