ブランディングは“ゴルフ場作り”から 「LINKSOUL」に再注目

BRUDERでお馴染み、スタイリストのKim Chang氏が、ロサンゼルス旅で見つけた気になるゴルフブランドを紹介。第3弾となる今回は「LINKSOUL(リンクソウル)」に注目。これまで「Ashworth(アシュワース)」や「FIDRA(フィドラ)」などゴルフアパレルを立ち上げてきたジョン・アシュワース氏が2012年にスタートした新ブランドだ。

米国サンディエゴのオーシャンサイド。人気カフェやアパレルショップが連なるお洒落なエリアは、幼い頃からサーフィンに慣れ親しんできたアシュワース氏の故郷でもある。2014年に構えた店内には海の要素が至る所に散りばめられ、まるでサーフショップのような雰囲気が漂う。

過去にゴルフアパレルの立ち上げに携わったアシュワース氏だが、ずっと『何を表現したいのか?』と考えを巡らせてきた。「最初は“ゴルフ場”というコミュニティを作るところからスタートしました。お客さんや仲間たちと、ゴルフを通じてさまざまな感情を共有することで、ブランドの完成度が一層高まると考えたんだ」。

店舗から車で10分ほどの距離にある「Goat Hill Park(ゴートヒルパーク)」は、コミュニケーションの場として、存続の危機にあったゴルフ場を復元させたもの。開放的な場内には陽気な音楽が流れている。会員制ではなくパブリックコースのため、先着順で誰でもプレーでき、服装も自由。肩肘を張らずにゴルフを楽しむにはこの上ないコースだ。

ラフでリラクシー。そんな雰囲気はウェア作りにも表れている。素材にココナッツの繊維を使用するなど、サステナブルで環境にも配慮。グラフィックデザイナーのジェフリー・カニンガム氏がデザインを手掛け、機能的なアスリートラインのほか、ウォッシング加工をかけ、ユーズドテイストに仕上げたカジュアルラインが人気だ。イタリアで学んだ彼のデザインは評判が良く、ポスターや小物なども販売している。

店頭では1975年に黒人として初めてマスターズに出場したリー・エルダーのチャリティーコレクションを展開していた。彼の功績を称え、収益のすべてをアルツハイマー病と闘うエルダーの妻・シャロンさんの医療費として寄贈しているという。今後はジュニア育成にも貢献していきたいそうだ。

日本では2017年の春夏シーズンからセレクトショップ「BEAMS」で取り扱いをスタートした。今夏からGDOゴルフショップでも一部商品の取り扱いを開始。気になる方はぜひチェックしてほしい。


<関連リンク>元プロゴルファーが仕掛ける LA発「No Members」とは

お問い合わせ先
LINKSOUL
Instagram/@linksoul
STAFFスタッフ
Photo
Hiroki Nakayama
Styling
Kim-Chang
Translate
Eri Beverly
Edit
Tsugumi Someno
閉じる