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第4世代は高性能PHEVになって登場 ベントレー「コンチネンタルGT」

2003年にベントレーが提示した豪奢なGTモデル「コンチネンタルGT」は今日のベントレーブランドを象徴する一台といっていいだろう。ポルシェには伝統的な「911」が、ロールスロイスには長大な「ファントム」があるように、ベントレーといえば2ドア4シーターのボディがまっさきに思い浮かぶのではないだろうか。

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そんなコンチネンタルGTが第4世代に生まれ変わりデビュー。クーペモデルの「コンチネンタルGT スピード」とコンバーチブルの「コンチネンタルGTC スピード」が同時に登場した。

深いグリーンに塗られた姿は、ひとめでそれとわかるお馴染みのもの。リアフェンダーがグッと張り出した2ドアのスタイリングは1950年代の名車、ベントレー「Rタイプ コンチネンタル」にも通じるシルエットとして有名だ。スタイリングで注目されているのは円形のヘッドランプで、これまでは4灯のデザインだったものが2灯に変更。さらに丸いランプに鋭いキャラクターラインが刻まれたことで精悍さが増している。伝統を継承しつつ、新しさもうまく織り交ぜられている。

今回のフルモデルチェンジの核となっている技術は「ウルトラパフォーマンスハイブリッド」と呼ばれる本格的な電動化だ。パワートレインは600psを誇る4.0リッター、V8ツインターボエンジンをメインとしつつ、最高出力190psのモーターが追加されPHEV(プラグインハイブリッド)となっている。総計出力は782ps、最大トルクにいたってはジャスト1000N・mに到達している。リア配置された走行用バッテリーの容量は25.9kWhもあり、最大で81kmの電動走行が可能。

今回の電動化の恩恵は推進力だけに留まらず、アクティブスタビライザーや4輪操舵、トルクベクタリング等といったシャシー側のコントロールにも効果を発揮している点は最新モデルならではといえる。もともと「サイレントスポーツカー」と呼ばれて久しいベントレーだけに、時にスポーティーに、しかし街中では超高級車の矜持として極めて静かに走ることができる点も伝統と最新の電動化技術が融合することで実現した長所といえるだろう。

室内のレイアウトはこれまで通りで、大きめの2ドアによって前席と広めに確保された2名がけの後席にエントリーするスタイル。シートや内装材もベントレーらしく極上で、伝統的なキルティングパターンは今回も健在だ。インフォテイメントに関してもスマホを介したリモート操作が可能になった最新世代のものを装備している。

今回同時にデビューしたコンバーチブルモデル、コンチネンタルGTCスピードの特徴はもちろん電動のソフトトップにある。その開閉にかかる時間は僅か19秒で、例え走行中でも48km/h以下であれば作動する点も速やかなオープンエアドライブを可能にしている。

新型コンチネンタルGTスピードの生産は今年後半からスタートし、日本に上陸を果たすのは来年に頭になると見られている。最新のハイブリッド技術が可能にした超高性能のモデルがまた一台、市場を賑わせることになりそうだ。

ベントレー コンチネンタルGT スピード  車両本体価格: 3930.3万円(税込)

  • ボディサイズ | 全長 4895 X 全幅 1966 X 全高 1397 mm
  • ホイールベース | 2851 mm
  • 車両重量 | 2459 kg
  • エンジン | V8ツインターボ  + Eモーター
  • 排気量 | 3966 cc
  • エンジン最高出力 | 600 ps / 6000 rpm
  • モーター最高出力 | 190 ps
  • システム最高出力 | 782 ps
  • 変速機 | 8速 DCT 
  • 最高速度 | 335 km/h
  • 0 -100加速 | 3.2 秒

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Text : Takuo Yoshida

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