近年、メンズウォッチで世界中から絶大な人気を集めているのが「スポラグ」、あるいは「ラグスポ」と呼ばれるスポーツラグジュアリーウォッチだ。今回はなかでも人気のショパール「アルパイン イーグル」を紹介する。
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スポーツラグジュアリーウォッチが誕生したのは1970年代半ばのこと。名称からも分かるように、スポーツシーンに対応できる防水性や耐久性を備え、ラグジュアリーなデザインと輝きで、ドレッシーなパーティシーンにもフィットする万能性が特徴だ。直線を基調に、幾何学的にデザインされた1970〜80年代のウォッチデザインが、5年ほど前から再び脚光を浴び、時計ブランド各社がオリジナルモデルを現代的にリファインした新作を発売している。当時を知らない世代を巻き込み、時計ブランドも驚くほどの人気を博しているという。
その中でもアルパイン イーグルは、親子3代に渡る特別なストーリーと魅力を持つコレクションだ。このコレクションは、1980年、現在のショパール社の共同社長を務めるショイフレ家2代目、カール-フリッツ・ショイフレ氏が若干22歳のとき、当時の社長で父のカール・ショイフレ3世の反対を押し切って発売し、大成功を収めた「サンモリッツ」が原型となっている。その後、カール-フリッツ・ショイフレ氏は、機械式ムーブメントの自社開発生産を成功させ、宝飾時計中心だったショパールを総合時計ブランドに成長させた。
そして3代目のカール-フリッツ・ショイフレ氏が、「サンモリッツ」の魅力を再発見し、誕生させたのが「アルパイン イーグル」である。モデル名は、アルプスの豊かな自然とイーグルの力強い姿からインスピレーションを得て名付けられた。
そして、他社のラグジュアリースポーツウォッチにはない特別な魅力のひとつが、ケースとブレスレットに鋼材メーカーと新開発した“ルーセント スティール A223”という独自素材を採用したことである。通常のステンレススチールより約1.5倍硬く、結晶構造が緻密なため、美しく耐久性に優れているのが特徴だ。そしてもうひとつは、完全自社製、高精度な公認クロノメーターの機械式ムーブメントの搭載である。薄型設計でケース厚を10㎜以下に抑え、軽快な着け心地を実現した。 世界的な大人気となったこのコレクション。アレッチブルー、ベルニナグレーの文字盤色に加えてこの秋、41㎜サイズの「パイングリーン」が新たに加わった。雪解けのアルプスの森で見られる植物をイメージした深みある色合いだとか。このモデルの売上の一部は、この森に棲むオジロワシの保護活動を行う「アルパイン イーグルファウンデーション」に寄付される。これもまた、魅力的なストーリーである。
アルパイン イーグル 41 203万5000円
- SPEC
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- ケース径:41 mm、ケース厚:9.7 mm
- 自動巻き、ルーセント スティールA223製ケース&ブレスレット、パワーリザーブ約60時間、100m防水、ブティック限定
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Text : Yasuhito Shibuya